8月25日、土曜日。炎暑。
日傘をさして、「シアター・イメージ・フォーラム」(渋谷)へ出かける。時間が早いので、宮益坂の途中にある喫茶店へ寄り、コーヒーとトーストのモーニングを食べながら、きのう買った「週刊金曜日」を読む。特集が「追悼 翁長雄志」。
沖縄は、アジア・太平洋戦争で地上戦を戦った唯一の県であり、いまも基地の約70%が集中している街。民意など歯牙にもかけない安倍政権の冷淡さが、沖縄との向き合い方に、象徴されている。
沖縄のことをひとごとのようにしか感じられないわたしたちは、安倍政権の強引さに、あいかわらず無頓着。その本土の無関心が安倍政権の辺野古の新基地政策を後押ししている。翁長県知事は、就任したときから、そのことに憤りを感じていたようだ。
「辺野古に新基地をつくらせない」
翁長氏は、この沖縄県知事就任にかかげた言葉をけっして曲げることなく闘い、横暴な国家権力との闘いに生命を捧げた。
就任のとき、荻上チキ氏が、ラジオ番組で、新知事にインタビューしている。
正確な言葉は忘れたが、「沖縄の問題は、日本全体の問題」と強調していて、「それでも、菅官房長官は、辺野古への新基地建設を粛々とすすめる、といっていますが」と荻上氏がいうと、「辺野古へ新基地はつくらせません。死ぬ覚悟で阻止します」と、答えていて、それが現実になってしまった。
そんなことを思い出しながら、追悼文を読む。