かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

デビッド・バーナード監督『エリック・クラプトン ロックダウン・セッションズ』を見る(10月10日)。

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バソコンが壊れたので、記録したい記事が溜まった。日付の順序を無視して、記事を投稿します。




10月10日(日)、晴れ。



さいたま新都心「MOVIX さいたま」へ、エリック・クラプトン ロックダウン・セッションズ』を見にいく。




クルマで、約1時間走って新都心へ。


上映まで時間があったので、妻はお店を見にいき、わたしは、コーヒー・ショップで本読み。


井上荒野『だれかの木琴』を読む。読んでいるときはおもしろかったが、内容を忘れてしまった。


とおもって、、、


今日、読書メモ(電子書籍は紙の本でいえば、マーカーをひいたり、付箋をつけたり、メモを書いたりする機能がある。便利なので、最近利用するようになった)を見てみたら、思い出した。


主婦が、美容院の若い男性のストーカーをやる話だった。少しずつその主婦の異常さが加速してくる展開がおもしろかった。





www.youtube.com




12時20分からエリック・クラプトン ロックダウン・セッションズ』上映はじまる。


周りは緑におおわれたイギリス(?)の田舎。クラシックな洋館のなかの一室で、ラフなリハーサルがはじまる。


メンバーは、、、

エリック・クラプトン(ギター、ヴォーカル)
ティーブ・ガット(ドラムス)
ネイザン・イースト(ウッド・ベース)
クリス・ステイトン(キーボード)


ロイヤル・アルバート・ホールやその他の予定されていたコンサートが、コロナ禍のために、すべてキャンセルになって、この無観客ライブが企画された、という。




[セットリスト]

  • Driftin’ Blues
  • Nobody Knows You When You're Down And Out
  • Golden Ring
  • Black Magic Woman
  • Man of the World
  • For Kerry
  • River of Tears
  • Rock Me Baby
  • Believe in Life
  • Going Down Slow
  • Layla
  • Tears in Heaven
  • Bad Boy
  • Got My Mojo Working


https://udo.jp/event/EricClapton-Lockdownsessions


ヒット曲ではなく、ルーツであるブルースを中心にセットリストが組まれている。通常のコンサートでもそうだから意外な気はしないが。


珍しいのは、サンタナビーター・グリーンズ・フリートウッド・マックで知られる「ブラック・マジック・ウーマン」。わたしはクラプトンではじめて聴いた。


1時間半を続けて演奏するというような構成ではない。疲れると「きょうはこれでやめようか」という具合に翌日にまわされる。


つまりは数日間かけておこなわれたレコーディングのようなライブ。


ジョージ・ハリスン「イズント・イット・ア・ピティ」をリハーサルしていて、エリック・クラプトンが指が痛い、といいだす。見てくれよ、手をみんなに見せている。指の腹に傷のようなものができている。その日は、それで演奏はおしまい。


ジョージ・ハリスン「イズント・イット・ア・ピティ」が、アコスティック・ライブで聴けないのは残念だったが、舞台裏をのぞいているようで、おもしろいシーンだった。「ギターの神様」でも、わたしたちと同じ。ギターを長時間弾いていると指に血マメができたりするんだ、とふしぎな感動があった。


4人の気心の知れたメンバー(クラプトン・ファンは、全員よく知ったミュージシャンばかり)は、たのしそうで顔を見合わせては微笑んでいる。スティーブ・ガットなどはドラムを叩きながら、ずっとクラプトンを見ている。そのふんいきがとてもあったかい。


こんなライブは、日本武道館では見られない。無観客だからだろう、彼らはリラックスしてたのしそうに演奏している。それでいて、いい演奏をしている。


ドルビー・システムで、音がよかった。クラプトンの指がギターの弦をはじいたり、弦のうえをすべる音が聴こえる。


すぐ近くに、エリック・クラプトンが、スティーブ・ガットが、クリス・ステイトンが、ネイザン・イーストが、いる。


ライブというよりは、レコーディングに立ちあっているような気分。


美しい自然のなかの洋館の一室。その部屋の隅に椅子を置いて、彼らの演奏を見ている貴重な時間。


エリック・クラプトンのコンサートは日本武道館で何回となく見ているが、それとはちがう感動があった。


妻が「よかったね。みんながたのしそうに演奏していた」といった。



帰り、蕎麦屋へ寄ってビールを飲む。うまい!(笑)