バソコンが壊れたので、記録したい記事が溜まった。日付の順序を無視して、記事を投稿します。
10月10日(日)、晴れ。
さいたま新都心の「MOVIX さいたま」へ、『エリック・クラプトン ロックダウン・セッションズ』を見にいく。
クルマで、約1時間走って新都心へ。
上映まで時間があったので、妻はお店を見にいき、わたしは、コーヒー・ショップで本読み。
井上荒野の『だれかの木琴』を読む。読んでいるときはおもしろかったが、内容を忘れてしまった。
とおもって、、、
今日、読書メモ(電子書籍は紙の本でいえば、マーカーをひいたり、付箋をつけたり、メモを書いたりする機能がある。便利なので、最近利用するようになった)を見てみたら、思い出した。
主婦が、美容院の若い男性のストーカーをやる話だった。少しずつその主婦の異常さが加速してくる展開がおもしろかった。
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12時20分から『エリック・クラプトン ロックダウン・セッションズ』上映はじまる。
周りは緑におおわれたイギリス(?)の田舎。クラシックな洋館のなかの一室で、ラフなリハーサルがはじまる。
メンバーは、、、
エリック・クラプトン(ギター、ヴォーカル)
スティーブ・ガット(ドラムス)
ネイザン・イースト(ウッド・ベース)
クリス・ステイトン(キーボード)
ロイヤル・アルバート・ホールやその他の予定されていたコンサートが、コロナ禍のために、すべてキャンセルになって、この無観客ライブが企画された、という。
[セットリスト]
ヒット曲ではなく、ルーツであるブルースを中心にセットリストが組まれている。通常のコンサートでもそうだから意外な気はしないが。
珍しいのは、サンタナやビーター・グリーンズ・フリートウッド・マックで知られる「ブラック・マジック・ウーマン」。わたしはクラプトンではじめて聴いた。
1時間半を続けて演奏するというような構成ではない。疲れると「きょうはこれでやめようか」という具合に翌日にまわされる。
つまりは数日間かけておこなわれたレコーディングのようなライブ。
ジョージ・ハリスンの「イズント・イット・ア・ピティ」をリハーサルしていて、エリック・クラプトンが指が痛い、といいだす。見てくれよ、手をみんなに見せている。指の腹に傷のようなものができている。その日は、それで演奏はおしまい。
ジョージ・ハリスンの「イズント・イット・ア・ピティ」が、アコスティック・ライブで聴けないのは残念だったが、舞台裏をのぞいているようで、おもしろいシーンだった。「ギターの神様」でも、わたしたちと同じ。ギターを長時間弾いていると指に血マメができたりするんだ、とふしぎな感動があった。
4人の気心の知れたメンバー(クラプトン・ファンは、全員よく知ったミュージシャンばかり)は、たのしそうで顔を見合わせては微笑んでいる。スティーブ・ガットなどはドラムを叩きながら、ずっとクラプトンを見ている。そのふんいきがとてもあったかい。
こんなライブは、日本武道館では見られない。無観客だからだろう、彼らはリラックスしてたのしそうに演奏している。それでいて、いい演奏をしている。
ドルビー・システムで、音がよかった。クラプトンの指がギターの弦をはじいたり、弦のうえをすべる音が聴こえる。
すぐ近くに、エリック・クラプトンが、スティーブ・ガットが、クリス・ステイトンが、ネイザン・イーストが、いる。
ライブというよりは、レコーディングに立ちあっているような気分。
美しい自然のなかの洋館の一室。その部屋の隅に椅子を置いて、彼らの演奏を見ている貴重な時間。
エリック・クラプトンのコンサートは日本武道館で何回となく見ているが、それとはちがう感動があった。
妻が「よかったね。みんながたのしそうに演奏していた」といった。
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帰り、蕎麦屋へ寄ってビールを飲む。うまい!(笑)