実篤公園。
見た映画を、忘れないうちにブログに書き残しておきたいのですが、それを日付順にやっていると、どんどん実際の日付と書く日付がかけ離れていくので、今回は順番を無視して、きのうのことを。
10月27日(水)、曇り。
「比例はれいわ」の連絡をしたのがきっかけで、近く会おうか、ということになり、この日「京王線・仙川駅」で、Tと待ち合わせる。
行き先は「武者小路実篤記念館」。待ち合わせ時間を午後1時とした。
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どちらも時間前にきたので、近くのスターバックスでコーヒー。
コーヒーを飲みながら、先日電話で話題になっていた柳宗悦(やなぎ・むねよし。雑誌「白樺」の同人。民芸運動の創始者)の話のつづき。
わたしは学生時代、武者小路実篤、志賀直哉、里見弴の小説を愛読していたので、白樺同人のひとりである柳宗悦のこともある程度は知っていたが、詳しくは知らなかった。
で、Tさんから柳宗悦のことをいろいろ教えてもらい、柳宗悦のおすすめ本を1冊もらった。
Tさんは、柳宗悦の本を読みながら、むかし、わたしと白樺同人たちのことを熱っぽく話したのが懐かしくなって、会いたくなったといった。
それも今日訪問するのが「武者小路実篤記念館」なら舞台装置も申し分ない(笑)。
Tさんとここへ来ることになる前から、この企画展はひとりでも来るつもりだった。
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武者小路実篤が関係した映画は、9本あると、この企画展についてネットで読んだ。
そのうちで、わたしが見ている2本は、、、
どちらも原作をいじっているので、武者小路実篤作品の香りなし。いじっている分量だけ、つまらなくなっている。
あとの7本は、映画館でかからないし、テレビでもやらないので見たことがない。
そもそもフィルムが残っているのか? フィルムが残っているのなら出来のよしあしにかかわらず、見てみたい。
9本の映画のポスターやスティール写真、それに付した資料を見て回る。広い記念館ではないので、長い時間かからずひととおり見る。
武者小路実篤の原作ではないのになぜ? とおもったら、武者小路さんは「金色夜叉」の戯曲を書いていて、その戯曲をもとに映画がつくられた、ということらしい。いまでいうシナリオのことか。
武者小路実篤の代表作のひとつ『その妹』(オリジナルは戯曲)も映画化されている。
原研吉監督。1953年。出演:佐田啓二(中井貴一の父)、角梨枝子、上原謙(加山雄三の父)、香川京子など。
フィルムがあるなら見てみたい。
原作のストーリーは、戦争(特に特定されてなかったけど、第一次世界大戦か)で失明した画家の兄と、それを支えようとする妹の話。
妹には叔父のすすめる縁談の話がある。望まぬ相手だったが、妹は兄の生活を支えるために、結婚を決意する。
妹の不幸な結婚をとめることのできなかった無力な自分に、盲目の画家は苦悶する。
いまから見れば、スジもテーマも古い感じがするが、発表された当時(1915年。武者小路実篤の反戦思想がこめられている)、高い評価を受けた作品。もともと原作は戯曲なので、舞台にもかけられている。
舞台を見にいった武者小路実篤は、自分の作品ながら、人生を戦争により狂わされた、画家とその妹の悲しみに涙した、というエピソードを、むかし読んだことがある。
当時の軍国日本のなかにあって、武者小路実篤は強固な反戦主義者だった。
それが大東亜戦争になると、戦争を肯定するようになったのはなぜか、という問題があるけれど、いまは話がそれてしまうので、深入りはやめよう(笑)。
Tは、記念の絵葉書を何枚か買い、わたしは、今回の企画展のパンフと『白樺派の愛した美術』という本を買った。
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新宿駅へもどり、西新宿のビル8階にある居酒屋で飲む(Tはお酒を飲まないが)。
話は、柳宗悦のつづきと、武者小路実篤のこと。実篤が大正時代に創立した「新しき村」のこと。
「新しき村」の「共生社会」の考え方は、山本太郎&れいわ新選組の理念に通じるものがあるといって、わたしはTに「れいわ」の話をする。
別れるとき、「比例はれいわだよ」といったら、Tは「OK」と答えて、右手を高くあげた。