かぶとむし日記

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ケネス・ブラナー監督『ベルファスト』を見る(4月4日)

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4月4日(月)。


イオンシネマ板橋」へ、ケネス・ブランナー監督の『ベルファストを見にいく。

俳優・監督・舞台演出家として世界的に活躍するケネス・ブラナーが、自身の幼少期の体験を投影して描いた自伝的作品。ブラナーの出身地である北アイルランドベルファストを舞台に、激動の時代に翻弄されるベルファストの様子や、困難の中で大人になっていく少年の成長などを、力強いモノクロの映像でつづった。



(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/96109/



www.youtube.com




モノクロ映像を中心に(ところどころカラーになる)、少年の目を通して街の紛争を描く、という手法のせいか、むかしの名画を見ているような気になる。

1969年8月15日、プロテスタント武装集団がカトリック住民への攻撃を始め、穏やかだったバディの世界は突如として悪夢へと変わってしまう。


と「映画.com」の説明には出てくるが、歴史的な背景を知らないので、わたしにはこの日に、なぜ突然「プロテスタント武装集団がカトリック住民への攻撃」をはじめたのか、根本のところがわからない。


でも、製作国イギリスのひとたちは、みんな知っていることなんだろうな、きっと。


家族のように親しくしていた街のひとたちの間に、紛争が起こる。


スーパーの窓は破られ、物とりがはじまる。武器を持った住民が、同じ街の住民に襲いかかる。


暴力が激化していく。いつ家族が巻き込まれるかわからない。


「大好きな街にとどまるか、街を去るか」・・・少年の家族は悩む。


自分の住む街で、暴力が日常化したらどんなに恐ろしいか、ということは、ロシア軍のウクライナ侵略をテレビで見ているので、それとダブって見えてしまう(わたしは平日テレビがないので、戦争報道をほとんど見ていないが)。


映画の終わりに、紛争のその後はあきらかにされていない。


繰り返しますが、エンディングに、字幕でその後の状況が解説されてもいいような気がするが、必要のないほどイギリスのひとたちには周知のことなんだろうな、きっと。



映画についての詳しいことは、つるひめさんのブログを参考にしてください。わたしもつるひめさんの記事を読んで、映画の細かなところを思い出しました。ひめさま、いつも、ありがとうございます。



tsuruhime-beat.hatenablog.com