西みゆかさんの街宣が、激しさをましている。
西さんは、人権派弁護士として、困窮しているひとたち、裁判費用を支払えないひとたちを弁護してきたが、それではもうまにあわない、とれいわ新選組へ応募してきた。
この国はどうしようもない方向へ走っている。
国際弁護士でもある西みゆかさんは、世界的な視点から、日本政治の暴走を強く懸念している。
消費税による格差の拡大。消費税がのしかかるのは、個人だけではない。零細・中小の企業を苦しめ、倒産に追い込む。彼らは、消費税を顧客に転嫁することができず、自分で背負い込んでしまう。
消費税の恩恵を受けるのは大企業。消費税の73%は大企業の法人税減税、富裕層の所得税減税にあてられる。
消費税が上がると、法人税が下がる。
この関連性をれいわ新選組は、党を立ち上げたときからグラフを使って訴えてきた。国を立て直す1丁目1番地が「消費税の廃止」だと。
以前は「消費税廃止」どころか、「消費税減税」も素通りしてきた他の野党も、最近は、「消費税の73%が法人税の減税」と声をあげはじめた。
しかし、自民党は「消費税は社会保障の安定財源」というメッキの剥がれたウソをいまだに言い続けている。
大企業の元締め「経団連」は、「2025年までに消費税を19%に」と要望している。これまで経団連の要求はほぼ実現している。
「わたしたちの生活を苦しめている元凶が消費税なんです」と西みゆかさんは、声をあげる。
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「自民党憲法草案」は、権力を縛るはずの憲法が、国民に義務を課している。おかしいではないか。
もう一度いえば、国民を規制するのは法律で、憲法は権力者の暴走を抑止するためのもの。
「日本国憲法」と「自民党の憲法草案」を見比べてみれば、「改憲」がどれほど危険なものか、わたしたちは気がつくはず。
西みゆかさんは、「みなさん、気づいてください。これを許したら不幸になるのはわたしたちです。命令を下すのは権力者だけど、戦争にいくのはわたしたちです」と訴える。
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小柄なからだの全身を使って演説する。右に左によく動く。
太田隆文氏(映画監督)は、西みゆかさんの街宣を撮影するため1日街宣をともにし、その激しさに驚いている。
1回の街宣が終わると、西さんは、座り込んでしまうことがある。ボランティアのひとが「大丈夫ですか、西さん」と心配する。街宣映像には、そんな風景が撮影されている。
街宣後座り込んで水分を補給する西みゆか。太田隆文監督が撮影したショット。
わたしも川越で街宣を見ているときに「西さん、スタートから全然水分とってないんです」とボランティアの若い女性が心配そうにいうので、まだ演説中だったがそばにいって「西さん、水分とってください。みなさんが心配しています」と声をかけた。
西さんは、わたしがそばにいるのを知ってちょっとびっくりしていたが、「はい、わかりました」と少女のような返事をした。
30〜40分の演説を、1日3回から4回。太田監督が撮影した日は、4回だった。
西さんは動く、動く、動く。
太田監督が撮影していると、すぐにフレームから飛び出してしまう(笑)。
太田監督は「西さんは『ロック少女』だ」といった。
街宣のなかで、水道橋博士は「西さんはロックンロールだ!」といった。
わたしも、西さんの激しい動きからミック・ジャガーや、エアロスミスのスティーブン・タイラーを連想してしまう。
ところで、そもそも「西みゆかは、ロックを聴くのだろうか?」
もし今度会う機会があったら聞いてみたい。
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山本太郎代表に紹介されてちょっと泣き笑いの西みゆかさん。連日の街宣で声が枯れている。16分58秒。
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西さんを象徴するような街宣。西さんは、選挙権のない「川越少年刑務所」前を訪れ、少年たちが希望を持つように呼びかける。このひとを当選させたい! 3分59秒。
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2枚目の比例は、全国どこでも「れいわ」と書いてください。