「れいわ新選組」大阪1区から立候補予定者の「やはた愛」さん。
「大阪都構想」の逆転劇は、感動的だった。
もし、維新の「大阪都構想」が賛成多数で勝っていたら、勝利に乗じて、東の菅政権と西の大阪維新で手を組み、弱者切り捨ての「新自由主義」がさらに加速するのではないか、という不安があった。
賛成派優勢から、反対派多数の風向きを変えたのは、連日大阪で街宣し、ついには1日5箇所、6箇所を回り、さらには商店街へチラシを配って歩いた「れいわ新選組」山本太郎代表とそれを支えたボランティアではないか、とおもっている。
前回より投票率が下がったこと、若い層の8割くらい、賛成かと思っていたが、そうではなかった。想定外の数字だった。山本太郎はまったく影響ないと思っていたのに、やられてしまった。最後の演説で賛成票5~6千票くらいが逃げた。逆にアテにしていた公明党が頼りにならんかった。ぜんぜんあかん。痛かったわ。
わたしは、山本太郎代表の「あかん! 都構想」の街宣をYouTubeで追いかけた。はじめは昼・夜の2回だったのが、投票日が近づくにつれて、だんだん1回の街宣時間を短くして、1日5回から6回へ増えていった。獅子奮迅、というあまりふだん使わない言葉が頭に浮かんでくる。
街宣場所の設営は、A班とB班にわかれ、交互にひとつの街宣が終了すると、また次へ回って新たに設営する。これで設営のためのロス時間がなくなった。
その2カ所を山本太郎代表は駆け回って、「大阪都構想」のどこがダメなのか、データを細かくスクリーンに映して訴えた。
予告をしないゲリラ街宣。
ステージの設営中は通行中のひとが通るだけで、だれも気にとめない。それが、山本太郎代表が仮設ステージに立って「大阪都構想」の「無茶苦茶」ぶりを訴えると、どんどんひとが増えてくる。足をとめて耳を傾ける。
2週間、山本太郎代表のあとにつき、ボランティア活動で応援していた「やはた愛」さんは、その集客力のすごさを目のあたりにして、感動していた。
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「やはた愛」さんは、「コードレスでいこか」というネット番組にレギュラーで出ている。
「コードレスでいこか」は、竹内義和氏と八幡愛氏(番組では本名で出ている)の対談形式で、放送コードを恐れず、「政治からエンターテイメント」まで、自由にものをいっていこうという大阪発の長寿番組(YouTubeで無料で見られる)。
わたしは「れいわ新選組」が立ち上がるずっと前から、この番組のファンだった。テレビが政権の支配下に置かれて骨抜き報道になってから、「萎縮も自粛もしない」この番組が好きになった。
関西弁で交わされるふたりの掛け合いがおもしろく、アベ政権の悪政の数々を容赦なく叩いていく痛快さに、毎週欠かさず見るヘビー・リスナーになってしまった(笑)。
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八幡愛(やはた愛)さんが、「れいわ新選組」に親和感をもっていることは感じられたが、ひとつの政党を応援する番組ではないので、それをとくにアピールすることはなかった。
それが、今年10月になって、「大阪都構想」の反対を訴える「れいわ新選組」のボランティアをしていることを話しはじめた。
大阪にホテルを借りて、そこからボランティアと仕事にいっている、というので、すごい熱意だな、とおもった。でも、彼女には、好きなものには全身全霊でぶつかっていく、という一直線の行動力がもともとあると感じていたので、ふしぎにはおもわなかった。
芸能界の底で苦労してきたわりには、率直で明るかった。正邪をかぎわける本能が鋭くて、好き嫌いがはっきりしている。そして、お酒が大好き(笑)。
11月3日、新しい衆議院立候補者の紹介がある、と「れいわ新選組」のHPにあったので、YouTubeのライブで見ていたら、最後になって、八幡愛こと「やはた愛」さんがはじめてステージでマイクを持って立候補の挨拶をした。表情は緊張している気がしたが、それは当たり前ですよね。
山本太郎代表には、もっと前に声をかけられていたが、決断がつかず(当然!)、でもボランティアで山本太郎代表のあとを追っているうちに、「れいわ新選組」のみなさんとやっていきたい、と決断したという。
以上、後半は「コードレスでいこか」での「やはた愛」さんの話から。