かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

「財務省は巨大カルト教団!」(森永卓郎著『ザイム真理教』)。


森永卓郎著『ザイム真理教』は、財務省、政府、メディアが結束した「洗脳」に騙されないために、国民へ、「カルト教団」の実態を知ってもらおう、と書かれている。


このままでは、大増税の時代がやってくる。江戸時代の農民の一部は、「五公五民」に年貢が引き上がったとき、「一揆」を起こしたが、洗脳された現代の国民は、抵抗する気力もなく、黙って痛みを耐え続けている。


「国の借金が1200兆円になった。過去最高の負債額。未来の子供たちや孫たちに、ツケを先送りしないために、増税はやむをえないのだ」と、財務省や政府やメディアはいう。そこから一足飛びに「財源は何か?」という論議にいってしまう。


いっぽう心ある経済学者、税理士、一部の政治家が、その発想はおかしい、と声をあげはじめている。


しかし、そういう意見を、ほとんどの大手メディアがシャットアウトしている。「正しい財政論」が、なかなか国民のなかへ浸透していかない。



『ザイム真理教』のあとがきで、森永氏は、この辺の事情を、次のように書いている。

本書は2022年の年末から2023年の年初にかけて一気に骨格を作り上げた。その後、できあがった原稿を大手出版社数社に持ち込んだ。ところが、軒並み出版を断られたのだ。「ここの表現がまずい」といった話ではなく、そもそもこのテーマの本を出すこと自体ができないというのだ。


岸田政権になってから(私注:わたしの感触では安倍政権以来だけれど…)、言論の自由が急速に失われてきたことは、私も肌で感じていた。新聞には政権批判が書きにくくなり、テレビの情報番組はコメンテーターがお笑い芸人とアイドルに次々置き換えられていった。ある信頼できる人から聞いた話では、某番組のプロデューサーは「政権批判をするコメンテーターはもう使わない」と断言したそうだ。


それでも私は出版の世界では、言論の自由は守られていると信じていた。もちろんふつうのテーマは自由に書けるし、実際に私もたくさん本を出している。ところが、ことザイム真理教に関してだけは言論の自由がほとんどないのかもしれない。


(略)


本書に書いた内容は、自分自身の体験と公的統計や公表資料に基づいていて、私自身、絶対の自信を持っている。この本を手に取ってくださった読者のみなさんが、これまで日本で起きたことの真実を知っていただけることを心から願ってやまない。


2023年4月 森永卓郎



「ザイム真理教」について、風花未来さんがわかりやすい解説をしているので、アップしておきます。本を読む時間がない、という方は、ぜひこの動画を!



風花未来さんの動画(13分23秒)。
www.youtube.com