11月29日㈬。
「シネマート新宿」(新宿3丁目)へ、平田潤子監督のドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』を見にいく。
時間早く着いたので、映画館の隣りにある「ルノアール」で、ブラック・コーヒー&トースト・ゆで卵のモーニング・セットを注文。
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葛飾北斎、喜多川歌麿をはじめとする江戸の名だたる浮世絵師たちが、並々ならぬ情熱を注いだ春画。彫り・摺りの高度な技術も投入され、「美」「技」において超一級の芸術と呼べる作品が数多く生み出されたが、時代が江戸から明治に変わると“わいせつ物”として警察による取り締まりの対象となり、日本文化から姿を消してしまった。
性別を問わず楽しめるアートとして再評価の機運が高まったのは、つい最近のこと。2013年、ロンドン・大英博物館での世界初の大規模な春画展に大勢の人が詰めかけ、その半数以上が女性で、2015年~16年の、東京と京都での日本初の「春画展」も動員29万人を記録し、その約半数が女性だった。
(『春の画』公式サイトより)
https://www.culture-pub.jp/harunoe/#intro_photo
予告編↓(18歳未満はお断り、笑)
https://www.youtube.com/watch?v=NLdmdWs-T_g
2015年、東京では、目白台の「永青文庫」で、「春画展」がひらかれた。
「英国での春画展が盛況だったので、日本でも」
ということになったけれど、なかなか会場を提供してくれるところがない。めぐりめぐって東京では「永青文庫」(細川護熙理事長)で開催されることになった----そんな解説を当時読んだ記憶がある。
https://www.eiseibunko.com/index.html
【メモ:細川護熙=ほそかわ・もりひろ。元総理大臣】
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2015年9月30日。わたしも、「永青文庫」へ、「春画展」を見にいっている。
有楽町線江戸川橋駅を降りて、神田川沿いの遊歩道を歩いていくと(「椿山荘」方面)、15分くらいで「永青文庫」に着く。
それほど広くはない会場だったが、なかは見学者でいっぱいだった。
春画にとくべつ関心があったわけでもないのになぜ見にいったのか覚えていないけれど、よく都内を散歩していたころだったので、それと春画への好奇心とがあわさって行ったのかもしれない。
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少し前に、映画『春画先生』を見たが、そっちはフィクションで、映画『春の画』は、ドキュメンタリー。わたしは今度のほうがおもしろかった。
【制作スタッフ】
- 監督:平田潤子
- 企画・プロデュース:小室直子
- プロデューサー:橋本佳子
と、女性中心で制作されている。
平田潤子監督。
観客は、女性も多かった。「R18 +」の指定がある。作品を修正なしで見ていただきたいから、という断り書きが映画のはじめにあった。たしかに、ボカシとか一切なし。
で、究極のところで、わたしには春画だけでなく、美術じたいわからない。だから蘊蓄も語るほどない。けど、未知の世界をのぞいているようなたのしさがあった。
「春画」は、現代では芸術として珍重されるのかもしれないが、当時は、江戸庶民にとってエロ本のような役割を果たしていたのだろうか? どうなんだろう?
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帰り、新宿駅にむかってぶらぶら歩いていたら、立飲みのチェーン店「晩杯屋」(安い!)があった。よく通る道なので、いままで気がつかないわけがない。新しくできたのだろう。寄ってみる。
昼間から、わたしのような酒飲みが長いカウンターにずらっと並んで、黙々と飲んでいた。
立飲みは、ひとり客が多く、ふつうの居酒屋に比べグループ客が少ない。純粋にお酒をたのしんでいるか、ひとり時間を満喫しているか、だ。どうでもいいけど(笑)。
少しあいている隙間に席をとって、まずは生ビールを注文する。