かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エリック・クラプトン1970年

エリック・クラプトンの最近のアルバムや楽曲を聴いていると、無性に1970年ころのクラプトンが恋しくなる。いまの円熟しきったエリック・クラプトンもいいけれど、ギターはともかく、ヴォーカルがひ弱な、あのころの内気なクラプトンを聴きたくなる。 ★ いと…

成瀬己喜男監督『娘・妻・母』を見直す。

娘・妻・母 【東宝DVDシネマファンクラブ】出版社/メーカー: 東宝発売日: 2014/11/19メディア: DVDこの商品を含むブログ (2件) を見る 今回は、DVDで見る。 成瀬己喜男監督の『娘・妻・母』は、1961年東宝の作品。場所は、東京の郊外(ネット情報では、代々…

川本三郎『成瀬己喜男〜映画の面影』の「あとがき」から

成瀬己喜男には「ヤルセナキオ」というよく知られたあだ名がある。 作品から受ける「切なさ」「哀しみ」を、名前にひっかけたものだ。 成瀬己喜男の作品では、現実がそうであるように、最後まで容易に問題は解決しない。難題はその人物にのしかかったままで…

川本三郎著『成瀬己喜男〜映画の面影』を読みながら・・・。

成瀬巳喜男 映画の面影 (新潮選書)作者: 川本三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/12/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 川本三郎さんの本が好きだし、成瀬己喜男映画の大ファンなので、川本さんがまるごと1冊成瀬己喜男監督のこと…

加藤直樹著『九月、東京の路上で〜1923年関東大震災ジェノサイドの残響』を読む。

九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響作者: 加藤直樹出版社/メーカー: ころから発売日: 2014/03/11メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (48件) を見る 去年からの流れで、お正月早々重い内容の本を読んでしまいました。…

青木理著『抵抗の拠点から〜朝日新聞慰安婦報道の核心』を読む。

年末いちばん最後に電子書籍で読んだのが青木理(あおき・おさむ)著『抵抗の拠点から』。 抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心作者: 青木理出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/12/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件)…

沖田修一監督『滝を見にいく』を見る。

1月3日、川越スカラ座へ、10時30分から、沖田修一監督『滝を見にいく』を見にいく。予備知識のない作品で、妻から「何かおもしろそうな映画やってない?」といわれてネットを検索、次のような内容に興味をひかれた。 山の中で迷子になってしまった7人のおば…

「ロックンロールは永遠に不滅!」〜ニール・ヤング

2015年元旦、アマゾンからニール・ヤングのニュー・アルバム『Storytone』が届く。うれしい年明けだ。ことしも、ロック漬けの1年を過ごそう。 ニール・ヤングの新作については、これからじっくり聴きこむとして、ひさびさにこの曲で新年をスタートしたい。 ★…

石井裕也監督、妻夫木聡主演『バンクーバーの朝日』を見る。

12月29日、イオン板橋で11時35分から石井裕也監督『バンクーバーの朝日』を見る。 『バンクーバーの朝日』は、妻夫木聡の奥行きのある演技を堪能できた。内気な青年を演じる妻夫木聡は、ほんとうにうまい。屈折した心を、寡黙な行動や表情の変化で表現できる…