かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

京都1日目

■N(長男)と、はじめての二人旅行。備忘録として記録しておきますが、内容は個人的なものです。


8時15分羽田空港発→伊丹空港9:50発→京都駅10:45到着。
暑いくらいで、天候に恵まれました。


六波羅蜜寺=仏のようなものを口から吐いている空也上人の像が知られている(写真右上)。その他、平清盛像、左手に髪の毛を持った地蔵菩薩(?)などを見る(髪の毛のいわれは、寺のひとが教えてくれた)。


銀閣=以前来たときの記憶がない。金閣銀閣と並べると、銀閣寺(写真左)はなかなか渋い(笑)。くすんだ色合いで立っているのがおもしろかった。広い境内を歩くのが楽しかった。旅行初日で身体も元気だ。苔がいたるところに目につく。この苔は銀閣寺だけでなく、京都の寺で2日間、あちこち見られた。


法然院永観堂へ向かう哲学の道の途中にある。中へ入ると静かで、気持ちよかった。充電してあったはずのわたしのデジカメが、なぜか充電切れを起こしたので、Nのデジカメを借りて境内を映す。


  


永観堂哲学の道を歩くとここへ出る。永観堂で、「みかえり阿弥陀写真中央)を見る。ポスターで見るより、実物は小さく、金網ごしに見るので、期待しているほど明らかに見えない。しかし、このふり返った阿弥陀の身体が表現するやわらかさ‥‥なんとも人間くさい味わいがある(笑)。


永観堂だけではないが、かえでの木が多い。あと1ヶ月もすると、京都の山は真っ赤に染まるのだろうな、っとNと話す。想像するだけで、あざやかな景観が目に浮かぶ。


南禅寺志賀直哉のファンとしては、何よりも小説「暗夜行路」で結婚したばかりの時任謙作と直子が、ここを歩くシーンが感慨深い。

南禅寺の裏から疏水を導き、またそれを黒谷に近く流し返してある人工の流れについて二人は帰って行った。並べるところは、並んで歩いた。並べないところは謙作が先に立って行ったが、その先に立っている時でも、彼は後から来る直子の、身体の割にしまった小さな足が、きちんとした真っ白な足袋で、褄をけりながら、すっすっと賢げ気に踏み出されるのを眼に見るように感じ、それがいかにも美しく思われた。


しかし、この描かれているシーンが、南禅寺のどこの場所なのか、歩いてみたがわからなかった。


その他、寄り添うようにしながら、二人いたずらっぽく笑う、木彫りの「寒山拾得」像(写真右)がおもしろかった。なんとリアルでユーモラスなセンス(笑)。


金地院=少し時間があったので、南禅寺近くの金地院へ寄る。本堂を補修しているので、庭を一周だけしてみる。東照宮すなわち徳川家康ゆかりのお寺のようだ。


市バスと地下鉄を利用し、河原町五条の宿へチェックインし、荷物を置いてから、四条河原町白木屋で、Nと飲む。