かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

岡本喜八監督「助太刀屋助六」

助太刀屋助六 [DVD]
ringoさんが2006年1月28日に書かれていた「助太刀屋助六」を、レンタルDVDで見ました。ringoさんが、真田広之の軽妙な役柄がおもしろかった、と感想をのべられておりますが、この映画の最大の見どころは、やっぱりそれだとおもいます。ぼくは、以前野球ものの映画で(タイトルを忘れました)、やっぱり三枚目を演じた真田広之のおもしろさに感心しましたが、今回もちょっと他の役者には真似できない独特のキャラクターを演じていました。

舞台は、黒澤明監督の「用心棒」を思わせるような上州の空っ風が吹く宿場町。棺おけ屋が登場するのも、「用心棒」を連想させます。でも、あの「用心棒」の重苦しさはありません。真田広之の軽快な演技が重苦しさを払拭していて、楽しい時代劇になっているとおもいました。

岡本喜八監督の映画は、それほどたくさん見ているわけではないのですが、見る作品ごとに印象がマチマチで、ぼくのなかにはまだ監督のイメージが定まっていません。

おてんば娘の鈴木京香が、かわいいです。昨日の「ラヂオの時間」でも、好演していますが、美しいだけでなく、いろいろ役柄を演じることができるんですね。3枚目的な演技も見ていて楽しいです。

何がどうということもない作品ですが(笑)、見ている時間楽しめる映画でした。