まずは、映画の概要です。
【ストーリー・解説】
いい女は2種類しかいない。全てを知り尽くした女と何も知らない女。ニューヨーク社交界の華として知られる若いメグ・ウィンダミア(スカーレット・ヨハンソン)と夫ロバート(トム・ウィルキンソン)は、セレブが集う南イタリアの避暑地アマルフィにバカンスに訪れた。
そこでメグは魅惑的なアメリカ人女性アイリーン(ヘレン・ハント)と出会う。周囲の中傷にも負けず、奔放な恋愛遍歴を重ねてきたアイリーンと、生涯を誓い合ったひとりの夫に純粋な愛を捧ぐメグ。
やがて、社交界で囁かれるアイリーンと夫の密会の噂。傷つき混乱するメグ。だが、メグは知る由もなかった。このスキャンダルの陰に自分自身の出生にまつわる秘密が隠されていたことを…。
じっくり人と人とを描いた、いい作品でした。メグ・ウィンダミアを演じるスカーレット・ヨハンソンは、心の複雑なニュアンスを表現できるいい女優ですね。さらに、この映画には役柄として重要なポイントである清楚な美しさが、画面にあふれておりました。
【写真】:ヘレン・ハント(左側)は、対極にいるもう一人の理想の女(ひと)
スカーレット・ヨハンソンは、「真珠の耳飾りの少女」、「ロスト・イン・トランスレーション」と、どちらも違う役柄をこなしていますが、彼女の魅力がよく出ている作品としては「ロスト・イン・トランスレーション」と、本作かもしれません。「真珠の耳飾の少女」はちょっと暗すぎました。SF映画「アイランド」は、出演しなかった方がよかった映画です(笑)。
そしてメグ・ウィンダミアとは対極にいる、男を知り尽くしたアメリカ女性を演じるヘレン・ハントが、またすごい。最初、ハスッパで鼻持ちならない女が、ストーリーがすすんでいくにつれて、なんとも聡明で、美しく輝いてくるのです。そこが、この作品のもう1つのみどころ。