- 制作:アメリカ
- 出演:シャーリーズ・セロン 、フランシス・マクドーマンド
女性鉱山労働者になったシングルマザーが、男性社会の中で耐え難いセクシャル・ハラスメントを受け、立ち上がるまでを実話に基づいて描いた感動作。アカデミー賞女優であるシャーリーズ・セロンが迫真の演技を見せる。監督は『クジラ島の少女』のニキ・カーロ。特別でない普通の女性がつまずきながらも、やがては回りの意識さえも変えていく過程は号泣必須。
(「Yahoo!映画」解説より)
DVDの録画で見ました。
男性社会のなかに女性が参加してくると、空気がやわらかくなって、男性たちも歓迎なのではないか、とおもうのはぼくのような甘い人間の発想で、「職場を奪う女」として、女性鉱山労働者は徹底したいじめとセクハラを男性から受けます。
いじめとセクハラの凄まじさは、この映画のみせどころの1つとなっています。あらくれ男たちは容赦しない。これでもかこれでもかといやがらせをつづけ、女性主人公ジョージー(シャーリーズ・セロン【写真】)が職場を離脱するか、自分たちに服従するか迫ります。
ジョージーは、耐えに耐え、職場の改善を女性たちによびかけますが、さらに激しい男性たちの復讐といやがらせを怖れる女性たちは、誰も立ち上がりません。
親や仲間からも反対され、子供にも理解されない、孤立したジョージーの裁判闘争がはじまります。
女性主人公を演じたシャーリーズ・セロンがいいです。それから、音楽がボブ・ディラン。一般に生硬なイメージの強いディランの音楽ですが、意外にも抒情的(ほんとうは意外ではない)であることにおどろかれる方がいるかもしれません。
【追記】:推薦してくださったringoさんの感想がこちらにあります。