かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

大澤豊監督『日本の青空』を船橋市民文化ホールで見る(6月8日)

jinkan_mizuhoさんがブログで紹介している映画『日本の青空』を見るために、船橋市民文化ホールへいく。

10時半からの上映を電話予約してあったが、1時間早く着いたので、船橋駅周辺を散歩。狭い路地を歩いて、ひょっとして朝からやっている立ち飲みでもあれば一杯やろうとおもっていたが、あいていなかった。


【写真】:船橋駅近くの路地を歩く




日本の青空』(写真右)は、電話のおかげで、当日1500円を1000円で見ることができた。

日本国憲法は、GHQ連合国軍最高司令官総司令部)に押しつけられた憲法だから改正(?)したほうがよい、という意見がある。安倍晋三の同様の国会発言は、映画のなかでも引用されている。

しかし、映画は、日本国憲法の草案は、鈴木安蔵を中心とする「憲法研究会」のグループが考え、それを土台にGHQがつくったものである、とそのことを描いていく。必ずしもGHQの押付けではない、ということを主張している。

鈴木安蔵は、「治安維持法」で最初に入獄した政治犯だという。獄中で、各国の憲法を研究したのが、戦後憲法草案をつくるのに役立った。

戦争の反省と、平和への国民の祈りをこめて、鈴木安蔵と「憲法研究会」のグループは、憲法草案をつくった。その過程を描いた映画だった。

テーマは、よくわかった。日本国憲法の成立について勉強させてもらった。でも、そういう一種の教育映画だった。

芸術としての映画作品にはなっていない。あまりに人間の描き方が安直。とくに現代の若い男女がひどい。見ていて恥ずかしくなってしまった。いくら主旨がべつにあるとしても、もう少し人間をきちんと描かないものかな、とおもってしまう。

アンケート用紙をもらったが出さなかった。そのかわり、「憲法九条を守ろう」の呼びかけには署名して、出た。

出てから、朝歩いた路地を歩き、結局ラーメン屋で、味噌ラーメンとビールで、昼食。


京成電車にのって、船橋から柴又へいく。

柴又の駅前で、常温の樽酒(たるざけ)を3杯飲んでから、帝釈天参道、帝釈天を歩く。「寅さん記念館」を見た。


【写真】:柴又駅



【写真】:帝釈天参道



【写真】:帝釈天(題経寺)


帰り上野に出て「たきおか」で黒ホッピー2杯。東武練馬の極貧荘へ帰って、また黒ホッピーを飲む。

ところを変えながら、よく飲んだ1日だった(笑)。