12時に、京成の江戸川駅でＳさんと待ち合わせる。先に駅に着いて、少し遅れてＳさんがきた。
小岩菖蒲園は、駅からすぐだ。
去年船橋へいった帰り、電車のなかから見た、ここの菖蒲がきれいだった、それでＳさんから東京のどこかを散歩しよう、と連絡があったとき、小岩菖蒲園に決めた。メンバーは、Ｓさんとわたしたち夫婦で、夕方Ｓさんの奥さんが合流する。
菖蒲は、まだ満開には遠かった。菖蒲園をひとまわりして、テントで売っている焼きそばを食べる。
★江戸川沿いを歩く
小岩菖蒲園から、江戸川沿いに30分ほど、柴又まで歩く。去年Ｄさんの案内で、対岸をずっと川に沿って歩いたのが想い出される。暑いくらいの天気だが、土手を吹く風が気持ちいい。
柴又で、「寅さん記念館」と「山本亭」を見る。「山本亭」の庭で、菖蒲がきれいに咲いていたが、土ではなく、鉢に植わっていた。
★寅さん記念館
★山本亭の玄関、右に人力車がある
★山本亭の庭。鉢に植わった菖蒲が咲いていた
帝釈天の庭をぬけ、寅さんの映画で見る参道を歩く。喉がかわいたので、駅前の居酒屋で、Ｓさんとお昼代わりに、一杯飲む。
「金馬（三遊亭）の『居酒屋』は、なんど聴いてもおもしろいね」とＳさんがいう。しばらく落語と映画の話。酎ハイと樽酒で、いい気持ちになる。
★帝釈天参道
柴又から金町でＪＲに乗り換え、北千住へ。17時にＳさんの奥さんが合流。4人、居酒屋で飲む。
「ポールがリバプールで、『ヒッピー・ヒッピー・シェイク』と『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』を演奏したんだよ。見た？」と、Ｓさんの奥さんへ。
「やったというのは知ってるけど、見れるの？」
「ネットの知人から教えてもらった」
Ｓさんの奥さんは、ビートルズのなかでも、ポールのファン。日本武道館のビートルズ公演を見ているし、ポールが大麻所持で来日公演が中止になったときは、一緒に残念会をやったこともある。
1980年。Ｓさんのアパートで、ポール・マッカートニー＆ウイングスのレコードをかけながら、ぼくとＳさんの奥さんは、ベロベロに酔った。まだ彼女はＳさんと結婚していなくて、恋人同士だった。そのＳさんが少し嫉妬するくらい、奥さんとぼくは、ポールの話で盛り上がった。そのときのことは、いまでもよく話しに出て笑う。
「あのとき、ぼくは完全に仲間はずれだったからね(笑)」とＳさん。
1980年は、ポールの逮捕ではじまって、ジョンが射殺されるという、いわくつきの年だった。
3時間ほど飲んで、北千住駅でＳさん夫妻と別れる。
