かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

東向島(旧玉ノ井)を歩く(5月31日)

この日は1日天気がはっきりしなかった。

朝、新しいお茶の水の会社から本郷、湯島をぬけて、上野まで歩く。いろいろなぬけ道があって、15分ほどで湯島天神へ出る。湯島天神の階段をおりると、まもなく不忍池だ。前回は、不忍池に沿って歩いたので、きょうは上野の歓楽街を歩いてみる。といっても昼前の歓楽街は、夜のにぎやかさが想像できないくらい、しらけている(笑)。

「たきおか」で黒ホッピーを3杯飲んでから、東向島へ向かう。

東向島東武博物館で、「旧玉ノ井」の企画展をやっているので、寄る。12時に待合せていたKさんが、直接博物館にきた。目的の旧玉ノ井の写真展はかんたんなものだったが、東武博物館はおもしろかった。

東武のむかし走っていた実際の車両がおいてあって、その座席にすわってみると、むかしの電車にのっていた記憶があきらかになってくる。平日なのに、おかあさんとこどもたちがたくさんきていた。こどもたちは、館内を走って遊びまわっている。ひらかれた博物館で、こどもにはたのしい遊び場だ。しかも、大人200円、4歳から中学生まで100円と安い。こどものなかにまじって、いろいろな電車のなかにすわってみる。

東向島の駅から5、6分歩いて、向島百花園へいく。メインになるような花が咲いてなかったので、地味だった。園内も狭い。



【写真】:向島百花園


そのまま雑誌を見ながら、戦後遊郭があったという「鳩の街商店街」を歩く。商店街といっても、お店があるわけではなく、狭い路地に住宅が並んでいて、色町の面影はない。吉行淳之介の「原色の街」は、ここが舞台だというが、なかなかイメージが重ならない。




【写真】:戦後遊郭があった「鳩の街商店街」


そのまま曳舟へ向かう。曳舟の路地から路地を歩いて、小さな博物館「藍染博物館」と「江戸小紋博物館」をのぞいてみる。

京成曳舟から電車に乗って、京成立石へいく。夜の晩餐をやるつもりだったが、仲見世通りの小さな飲み屋はいっぱいで、やっと寄った小さな居酒屋は味も雰囲気もパッとしなかった。Kさんと乾杯だけして、また出て歩いて、別の店をさがす。

立ち飲みというわけにはいかなかったが、ちょっと落ち着いた居酒屋でホッピーもあったので、ここで飲む。一度立石で飲みたい、とおもっていたので目的を達成した。Kさんと話すのはたのしかった。

いつからか雨になって、立石の夜が更けていく(笑)。