かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

Sさん夫妻、熊谷へくる(9月16日)


千葉に住んでいて、いまは秋田に単身赴任しているSさんが、奥さんと遊びにくることになっていた。


15時川越駅へSさん夫妻着く。そのままクルマで熊谷へ向かう。途中、吉見観音を見物。静かな何もないところにある寺だが、巡礼者が何人か参拝していた。



■吉見観音(安楽寺)の三重塔


17時半、熊谷の家へ到着。もう前の「鈴なり」はママさんが来ていた。熊谷の友人Yさんが、駅から30分の道を歩いてやってくる。こちらと、ほぼ同時に着いた。


Sさん夫妻、Yさんと飲み始めると、まもなく弟とK夫妻くる。座敷の席を全部占領になる。


わたしたち夫婦を含めると、総勢8人の小宴会。


Sさん、K、Yさんは、わたしのそれぞれの時代の友人だが、かつて市ヶ谷の本屋さんに在籍したことがあるのを、発見した。


まずSさんが休学してつとめていたS書店に、わたしがはいった。そのあとにわたしと親しかったKが、アルバイトできた。Sさんがやめ、Kがやめてから、しばらくしてYさんがやってきた。


わたしはとうにS書店をやめてしまったが、数年前までYさんは、S書店につとめていた。しかし、S書店が三省堂に買われたのを機会に退職した。


みんな務めた時期がずれているので、直接の知り合いではない。しかも、そのために今日集まったわけでなく、偶然そのことがわかった。それがおもしろかった。


SさんとYさんは、愛知県出身で、生まれたところがすごく近いことも今回わかって、二人で盛り上がっていた。


Yさんは、本屋さんを退職してから主夫をやっている。Yさんの奥さんは小学校の教員をやっているが、膠原病で、生活を、Yさんにたよっていた。


Kも、教員だが、ひとり娘がアメリカに留学している。「ちっとも向こうから連絡してこないよ」というと、、、


Yさんが、「生存していれば、それでいいんです」と言葉をきめた。Yさんは、いつも人間生存の原点から思考する。それが可笑しい。


「キメの粗い意見だね」とわたしが笑うと、


「粗いかな?」とYさんも笑った。


2次会を行田駅近いカラオケ屋へ。みんなお酒を飲んでいるので、飲めないわたしの妻が2度往復して、全員を運ぶ。


弟とKがサザンを二人で歌う。この二人がうまい。Kとは、むかしビートルズをギターで歌ったが、いまKは、ビートルズよりもサザンに変わっていた。


Yさんは、関西フォークを歌う。わたしの妻がカラオケを勝手に選曲したので、カラオケ不得意のわたしは「コーヒー・ルンバ」とビートルズ・メドレーを歌った。


弟とKとSさんがノっていたので、わたしはYさんと次々お代わりしながら飲んでいた。


さすがに疲れてきた。


妻が第一陣を家に送り届けるあいだ、まだ元気なSさんが、矢沢永吉の「チャイナ・タウン」を歌うのを聞きながら、カラオケ・ルームのソファで、わたしは横になった。