かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ジョン・レノンの素晴らしいライヴ!!〜『スウィート・トロント』(1969年)

平和の祈りをこめて~ライヴ・イン・トロント(紙ジャケット仕様)


ringoさんの「SWEET TORONTO」へのコメントを書いていたら長くなってしまいましたので、ブログ本文でトラックバックさせていただきます。


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ringoさんがおっしゃるように、ジョン・レノンはむかし自分が憧れて、コピーしていた伝説のロック・ミュージシャンが登場するなかで、そのトリを飾るほどの存在になってしまったわけですけど、心の中では、亡くなるまで、彼らへの尊敬を失うことはなかったでしょうから、同じステージに立つのはうれしかったでしょうね。


「スウィート・トロント」のバンドは急の寄せ集めで、顔をあわせたのは、移動の飛行機のなか。リハーサルの時間がなかったため、その飛行機のなかで、音合わせをやったのが唯一のリハーサルだといいます。それで、メンバー全員が知っているスタンダード・ナンバーを中心にメニューを組んだわけですが……


その結果は、とんがった刺激的ですばらしいライヴになっているとおもいます。

「ブルー・スウェード・シューズ」
「マネー」
「ディージー・ミス・リージィ」


このあたりワクワクする演奏ですね。


まさに、<ジョンのルーツここにあり!>です。


……ぼくは、この路線を、ジョンがのちにつくるアルバム『ロックンロール』(1975年)にも期待したのですが、こちらは、作りこまれたアレンジで、がっかりしました。


「スウィート・トロント」には、ぼくが大好きな、ロックンローラージョン・レノンがいます。ringoさんのおかげで、それを再確認しました。


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■このときの<プラスティック・オノ・バンド>のメンバー


カール・パーキンスエルヴィス・プレスリーで知られる「ブルー・スエード・シューズ」



ビートルズでも演奏していた「マネー」と「ディージー・ミス・リージィ」。「マネー」は、ポールとジョージのバック・コーラスがないため、少しものたりないが、荒々しいギターがその空白感を埋めている。