このアルバム『I am bules』には、ロックのカバーで知られる、以下の曲がおさめられている。
- 「アイ・キャント・クワイト・ベイビー」(レッド・ツェッペリン)
- 「スプーンフル」(クリーム)
- 「ユー・シュック・ミー」(L・ツェッペリン、ジェフ・ベック・グループ)
- 「フーチークーチマン」(エリック・クラプトン、R・ストーンズ他多数)
- 「リトル・レッド・ルースター」(ローリング・ストーンズ)
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午前10時に川越を出て、熊谷のTさんの家へ向かう。
クルマのなかで、最近発売されたボブ・ディランの「公式海賊盤シリーズ8」を聴く。80年代以降の未発表曲や別ヴァージョンの曲を収録した2枚組アルバム。
今日はTさん夫妻の家で、親戚の内輪の新年会。11時集合に20分ほど遅れていくと、みんなもう来ていた。
【参加者】
- Tさん夫妻(家の主人夫妻)
- T叔母さん
- T叔母さんの長女Yちゃんと4人の子供たち
- Yちゃんの夫Sさん。
- T叔母さんの次女Kちゃんとひとり息子
- わたしの弟
- わたしの妻
- わたし
Tさんは、わたしより6歳上の従兄弟。小さなころから控えめで、自分を前に出したがらない。そういう、このひとの人柄がむかしから好きだった。運動会はいつも一番で、勉強の成績もよかったが、家が貧しくて、中学を卒業してすぐに就職した。
いまは、会社のなかでもそれなりのポジションにつき、新人の指導や講演などを依頼されているようだが、何しろ人前に立つのが苦手なので、そういう仕事はできないから引退することにした、という。Tさんは、むかしとちっとも変わっていない。
お正月、わたしと弟が、その時々に誰かを連れて、Tさん夫妻のお宅へいくのは40年近く続いている<行事>だ。Tさん夫妻は、いつも歓迎してくれた。
今年は、一緒に逗子にいったT叔母さんが、娘たちとそこへ参加したい、と連絡してきたので、ぜひ合流しましょう、ということになった。
T叔母さんは、いま70歳を超えてもその面影を残しているが、若いときは浅丘ルリ子に似ていて、可愛かった。年頃になると、いろいろな男性が、T叔母さんのいる実家へ遊びにくるようになった。
その男性たちが、T叔母さんをどこかに誘うと、いつもわたしがお供についていく(笑)。
浅草の国際劇場でポール・アンカを見たり、お相撲の巡業を見にいったり、スケート場にいったり、そのころは何も考えず、楽しくて、着いていった。叔母さんも、気楽にわたしを誘ったので、相手の男性はともかく、叔母さんには恋愛感情がなかったのかもしれない。
そのことを今日聞いてみると、あまり憶えていないようだった(笑)。
T叔母さんがきれいだったから、長女のYちゃん、次女のKちゃんも美人だった。若いころは深谷の美人姉妹といわれていたが、いまは二人とも子供がいる。
長女のYちゃんは、結婚して、4人の子持ち。すっかり落着いたお母さんになった。
次女のKちゃんは、1度結婚して離婚、独身にもどって、ひとり息子と暮らしている。しかし、隣に住む母(T叔母さんのこと)と連れ立って、カラオケや酒場のハシゴをやって、たのしく暮らしているらしい。このKちゃんは、お酒好きで、底抜けに明るい。
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むかし話で話題は尽きず、散会したときは、午後の10時を過ぎていた。すっかりいい気持ちになって、妻の運転で川越へ帰る途中、ずっと眠っていた。