かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ミケランジェロ・アントニオーニが撮った<ヤードバーズ>の映像


欲望 [DVD]
アントニオーニ監督の『欲望』(1966年)は、むかし何度か見ている。それは次のシーンを見るためだった。


60年代のロンドンを、写真家の青年(デイヴィッド・ヘミングス)が歩き回る。


ポップ・アートが華やかだった60年代のロンドンが、主人公の目を通して映されていく。


そして青年は、小さなライブハウスで、ある凶暴なロック・バンドを目撃する。


そのロック・バンドの役を、はじめアントニオーニ監督は、ザ・フーに出演依頼をしていたが、交渉は成立しなかった。


そこで代役として出演したのが、ヤードバーズだった。


ところが、このときのヤードバーズは、いまとなっては貴重な、ジェフ・ベックジミー・ペイジが同時に在籍して、ツイン・ギターを売り物にしているころだった。


ジェフ・ベックは、ザ・フーの代役のため、芸風にないのに、ピート・タウンゼントのように、ギターをステージにぶつけて壊している(笑)。




The Yardbirds「Stroll On」

(映画『欲望』のワン・シーン)