ポール・マッカートニーのソロ3枚目のアルバム『ワイルド・ライフ』は、ウイングスのデビュー・アルバムでもある。
ところが、当時『マッカートニー』や『ラム』は、熱心に聴いたのに、『ワイルド・ライフ』は買ったときに何度か聴いたものの、ろくに聴かないまま棚にいれてしまった。
ビートルズの『レット・イット・ビー』に違和感をかんじたのと同じように、『ワイルド・ライフ』はポールらしくないアルバムだな、という気がした。
いまおもうと、なぜだろう?
実際このアルバムは話題にのぼることもすくなく、好意的な批評も目にしなかった。
ウイングス時代も、その後のポール・マッカートニーのライブでも、『ワイルド・ライフ』の曲は、ほとんど演奏されていない。ポール自身も、失敗作だという認識があるのだろうか。
このアルバムのなかには、美しいバラードが何曲か、埋もれた原石のように光っているのだけれど・・・。
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●「トゥモロー(明日)」〜タイトルだけみると「イエスタディ」の続編みたいだけど、実際はどうなのだろう? ライヴ演奏されていないので、映像もない。
●1分27秒くらいから・・・「Some people can sleep at nightime,believing that love is a lie...」とファルセットで歌うフレーズがいいのう。