公開から2日目(7月17日)、東武練馬の映画館は、最前列を残して満員だった。
はじまる20分前に行ってとれたのは、前から2列目の、左端から3番目。いつも、前のほうで見るので、それほど不便はかんじなかったけれど。
人気テレビドラマの映画化ではない・・・映画らしい映画が満員だと、なんだかうれしくなる。
★
原田芳雄、大楠道代、岸部一徳、石橋蓮司、三國連太郎と、ひと癖もふた癖もあるベテラン俳優が、話の中心を占める。
むしろ佐藤浩市、松たか子、瑛太という、旬な俳優が、盛り立て役にまわっている。このことが、まずおもしろかった。
これだけの俳優が出演していながら、人物像があいまいになることなく、出番の多さ少なさにかかわらず、それぞれの個性を発揮している。
いままで見た原田芳雄の出演作では、この役柄が一番好きかもしれない。若い時代は、獰猛で好きでなかった(笑)。
大楠道代もよかったし、岸部一徳のおかしな個性も十分発揮されている。
清新な魅力の松たか子、三枚目にますます磨きがかかる佐藤浩市*1・・・コクのあるたのしい喜劇だった。
★
【追記】更新後まもなく、原田芳雄氏死去のニュースをネットで知りました。哀悼の意を表します。