かぶとむし日記

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大林宣彦監督『理由』(2004年)

理由 特別版 [DVD]

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荒川区の高級マンションで、4人の死体が発見される。1人は転落死で、残りは何者かに殺されたようであった。当初、4人は家族だと思われていたが、捜査が進むうち、実は他人だったことが明らかになる。彼らはなぜ家族として暮らし、なぜ死ぬことになったのかという謎を、数多くの登場人物たちの視点を通して考察しながら、次第に解明していくという、ドキュメンタリー的手法で描く。


(「ウィキペディア」より)


報道番組の取材に、事件の周辺のひとたちが証言していく、というおもしろいスタイルで映画が展開していく。ありきたりな形式ではないので、この映画はどう収拾されていくのか、好奇心がわいてくる。


登場人物が次から次へ出てくる。めまぐるしく証言者が入れかわっていく。


しかし、事件が片付いてみると、話の結末は不可解なものではなく、映画の特異な表現方法の方に、強い印象が残る。