- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- 発売日: 2010/09/24
- メディア: DVD
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映画、原作とどちらもおもしろかったので、テレビ版『八日目の蝉』のDVD3巻をまとめてレンタルする。ストーリーは知っているのに、見はじめると、すぐに惹きこまれた。
映画で野々宮希和子を演じた永作博美は、魂が乗り移ったような会心の演技だったが、壇れいの凍るような美しさも、希和子にあっていた。女優の個性のちがいで、それぞれの「野々宮希和子」を、たのしむことができた。
小豆島に着いてから登場する、希和子に好意を寄せる寡黙な漁師・篠原文治(岸田五朗)は、原作にも映画にもないドラマのオリジナル人物だが、しっくりと物語に溶けていた。篠原文治の登場は、愛情を受けても、その幸せを選択できない希和子の悲しさを、より際立たせている。
『八日目の蝉』は、ロード・ムービーの要素もある。野々宮希和子が次々遭遇する困難に心が奪われ、6話の連続ものが、少しも長いと思わずに見られた。