かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

樋口毅宏著『さらば雑司ヶ谷』


さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)

さらば雑司ヶ谷 (新潮文庫)


ホウ・シャオシェン監督『珈琲時光』の主人公、フリーライターの陽子(一青窈)が住んでいるのが、雑司ヶ谷鬼子母神駅。映画を見て、さっそく鬼子母神駅の周辺を散歩したことがあります。


その雑司ヶ谷がタイトルになっている小説なので、読んでみたのですが、この界隈を裏から取り仕切っている新興宗教一家を中心とするバイオレンス小説でした。


命乞いをする相手を切り刻んで、殺す。とにかく次から次へ殺す・殺す・殺す・・・。


作品のもっている強さで、読んでいるうちは退屈しないのですが、終わってから、少し虚ろになりました。