かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

三上智恵監督『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』を見る(8月22日)



ポレポレ東中野で、13時から三上智恵監督『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』を見る。ひさしぶりの東中野。チケットを買ってから、1階の喫茶店で、貴田庄(きだ・しょう)著『志賀直哉、映画に行く』を読みながら、ビールとカレー。


志賀直哉の映画好きがこれほどだったとは、著者に日記や対談などで詳しく指摘されるまで、気がつかなかった。気がつきにくい理由のひとつは、志賀自身が日記やエッセイに、映画についての詳しい感想を残していないことで、著者の指摘に目を覚まされた。



『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』は、政府が「粛々とすすめている」辺野古の基地建設への沖縄のひとびとの抵抗が描かれていて、その迫力に圧倒される。戦うひとたちのリーダーの何人かに密着しているので、感情がいれやすいのもよかった。


先日見たジャン・ユンカーマン監督の『沖縄 うりずんの雨』は、戦後の沖縄の問題点を俯瞰してとらえているのに対して、三上智恵監督の『戦場ぬ止み』は、近年の辺野古の反対運動にしぼって、戦後70年を過ぎても、終わらない沖縄の戦いを描いている。


映画館を出てからも、余韻が続く。


東中野の街を歩いてみたいとおもっていたけれど、きょうはひどい暑さがぶり返して、散歩する気分になれない。映画館横のラーメン屋さんで、ビールとラーメンで簡単な昼飯をすませ、総武線で新宿へ向かう。



公式サイト↓
http://ikusaba.com/