かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

庵野秀明、樋口真嗣監督『シン・ゴジラ』を見る(7月29日)



イオン板橋へ7月29日の公開初日、『シン・ゴジラ』を見にいく。特別ゴジラのファンというわけではないけど、アメリカ映画のゴジラ2本は見ているので、12年ぶりに製作された日本のゴジラ映画と宣伝されると、いちおうは見ておこう、という気になる。


登場するまでは、ちょっとワクワクしていたが、ゴジラは事前の状況などとは関係なく、都市を破壊しはじめた。アメリカ版ゴジラは、もう少しゴジラの登場に理論づけを苦心していたような気がするが、こっちは問答無用の破壊者だ。


政治家・官僚・自衛隊が力をあわせ、ゴジラに立ち向かうが、庶民の視点というのは、欠落している。庶民は、大勢で逃げ惑うだけで、名前をもつ人間や家族は、一切登場しない。つまりは政治家と官僚と自衛隊が、「国民の生命と財産を守る」ために、智恵をしぼって闘う。


「緊急事態宣言」、「自衛隊の武器使用」などが、少しだけ深刻な顔で相談されるが、まもなく実施され、ゴジラを氷漬けにして勝利。なんだか、政府の宣伝映画でも見ているようで気持ちが悪くなった。