かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

丸木位里・俊ご夫妻の絵「大逆事件」を見にいく(7月16日)。



川越駅でクルマでひろってもらい、妻とN(息子)と3人で、東松山の丸木美術館へいく。丸木美術館は、ちょっとわかりにくい木立のなかにあるけれど、少し前に来たときの記憶があるので、今回は道に迷わなかった。


「丸木夫妻の『大逆事件』が公開されているからいかない?」
というNからの連絡で、妻も誘って出かける。


大逆事件」の公開は6年ぶりだそうで、先に「共謀罪」が可決したことを視野にいれてのもの。

大逆事件」の絵は、絞首刑の首輪の下に、処刑された12人の肖像が描かれている。「天皇の暗殺を計画した」という罪状で逮捕されたが、具体性はなく、社会主義運動の取り締まりが狙いだった、といわれる。「大逆事件」は、「幸徳事件」ともよばれ、政府の政策を厳しく批判し、日露戦争にも反対した幸徳秋水ら12人を、異例の早さで処刑した。まさに「共謀罪」の怖さを先取りしたような事件。


午後2時から、白井聡氏の講演。タイトルは「永続敗戦と安倍政治の本質」。以前、白井聡氏の『永続敗戦論』を読んだことがあるので、趣旨はだいたい理解していたが、そこから現在の安倍政権のインチキぶりにまで舌鋒鋭く及んで、同感しながら聴く。2時間みっちりの講演で、少し疲れたが、内容は濃くて、おもしろかった。



「丸木美術館」関連サイト
http://fine.ap.teacup.com/maruki-g/2933.html


毎日新聞にこんな白井聡氏の記事が出ていた。
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170710/org/00m/010/004000d