かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ファティ・アキン監督『女は二度決断する』を見る(4月16日)。

4月16日、月曜日。川越を出て、アパートのある東武練馬駅へいく。駅前のマクドナルドでコーヒーを飲みながら、稲泉連著『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』(初版は、2004年発売)を電子書籍で読む。


出版されたころ読んで、そのときはじめて竹内浩三のことを知って感銘を受けた本。稲泉連さんは、当時25歳くらいという若い年齢。なのに、中身は半端でなく濃かった。竹内浩三という人間、詩人の存在を、多方面からとらえている。今回、あらためて読んで、やっぱり感心してしまった。竹内浩三を知るのに、最適の1冊だとおもう。



11時50分から、「イオン板橋」で、ファティ・アキン監督、ダイアン・クルーガー主演の『女は二度決断する』を見る。



女は二度決断する』予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=t_9rvz7IvZ4


製作国は、ドイツ。


人種差別主義者のドイツ人による爆弾テロで、夫と息子を殺された女性が、裁判でも証拠不十分で無罪になった犯人を、自分で復讐しようという話。むごい話で、見るのがちょっとしんどい。しかし、美しいダイアン・クルーガーの迫真の演技にひっぱられて、最後まで見てしまった。


ダイアン・クルーガーというと、わたしは、クリスチャン・カリオン監督『戦場のアリア』(2006年公開)を見て、なんと清楚で美しい女性だろう、と魅せられてしまったが、今回は、夫と息子を殺された憎悪と怒りから、ネオナチのふたりに復讐を決意する、という話で、ものすごい存在感のある演技に圧倒された。



神々しい美しさに見惚れてしまった。


『戦場のアリア』から、約10年の歳月が経って、ダイアン・クルーガーは、清楚な美しい女優というイメージを抜けでていた。たぶん、わたしが、その後の彼女の出演作品を見ていないので、よけいその落差を強く感じたのかもしれない。



女は二度決断する』の迫真の演技。



映画館のある5階の食堂で、お昼を食べてアパートへ帰る。