かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

沖田修一監督『モリのいる場所』を見る(5月21日)。


5月21日、月曜日。


川越からいったん東武練馬のアパートへ帰り、12時から「イオン板橋」で、沖田修一監督の『モリのいる場所』を見る。出演は、山崎努樹木希林加瀬亮など。


モリのいる場所』予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=j60fTJHgnKk

昭和49年の東京・池袋。守一が暮らす家の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫が住み着いていた。それら生き物たちは守一の描く絵のモデルであり、じっと庭の生命たちを眺めることが、30年以上にわたる守一の日課であった。


そして妻の秀子との2人で暮らす家には毎日のように来客が訪れる。守一を撮影することに情熱を傾ける若い写真家、守一に看板を描いてもらいたい温泉旅館の主人、隣に暮らす佐伯さん夫婦、近所の人々、さらには得体の知れない男まで。老若男女が集う熊谷家の茶の間はその日も、いつものようににぎやかだった。


(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/87788/


97歳で亡くなった画家・熊谷守一の晩年の1日を描いた作品。これ以上ないくらい動きが少ないので、油断していると眠ってしまいかねない(笑)。しかし、もちろんつまらないわけではない。


モリの愛した庭には、いろいろな生物、虫、そして池には魚がいて、モリはそれをずっと見続けて飽きない。モリを演じた山崎努、その妻を演じた樹木希林・・・名優たちの静かで説得力のある演技に見入ってしまう。これを悠々自適というのかどうかわからないけど、うらやましい晩年の過ごし方ではある。


ところで、池袋近くにある「熊谷守一美術館」(熊谷守一旧邸の跡地にあるらしい)へ、まだ行ったことがない。こんど行ってみようか、とおもう。