11月16日、月曜日。晴れ。
朝、妻に川越駅でおろしてもらい、池袋の「グランドシネマシャンシャイン」へ、矢崎仁司監督の『さくら』を見にいく。
早く着いたので、映画館近くの喫茶「ルノアール」で、モーニング・コーヒー(トースト、ゆで卵、スープ付き)。
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西加奈子の同名小説の映画化。
この映画に登場するのは、サクラと名づけられた1匹の犬と長谷川家の5人、そして彼らそれぞれにとって大切な人たちだ。日々の幸せ、初めての恋、思いがけない事故、愛するがゆえの葛藤……普遍的に映る家族の日常は決して普遍的ではなく、ひとりひとりの物語が、ひとつひとつの出来事が、心にずっしりと突き刺さってくる。
(『映画 さくら』HPから)
https://sakura-movie.jp
原作は未読。女優で映画をえらぶわたしは(笑)、小松菜奈の新作が見たくて、映画館へ足をはこんだ。
家族の日常は、距離をもって見れば、平穏なようだけれど、なかにはいれば、両親のあいだ、親と子、兄弟妹のなかにも、嫉妬、憧れ、反抗など、さまざま交錯する感情がみえてくる。
映画『さくら』は、その葛藤のひとつひとつをひろいあつめて、ていねいに描いているので、見ごたえがあった。
子供たちは(成人してからは)、長男・一(はじめ)を吉沢亮、次男・薫を北村匠海、いちばん下の妹を小松菜奈が演じている。
小松菜奈が、こころのこまかな動きをきちんと表現していて、よかった。ちょっと意地悪なのもたのしい。次の映像の小松菜奈の表情や動きを注目してください。
満足して映画館を出る。
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帰り、池袋の居酒屋『青龍』に寄る。ホッピーを飲みながら、さしみ定食を食べる。