誕生日のときにもおもったけど、今年はジョン・レノンの80歳の誕生日の年。そして40回目の命日。
最近、その日がきても何もとくべつなことをしないで、「ああ今日あのことが起こったんだな」とおもうくらいですが・・・今年は、ジョンが生きた40年と同じ歳月があれから経ったんだな、とおもうとやっぱり感慨深いな。
今回は、ジョン・レノンのめざした革命についてちょっと。
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この映像は後期ビートルズの「リボルーション」ですが世界を変えるのにはどうすればいいか、ジョンの迷いがそのまま歌われています。
「世の中を変えるには革命が必要だとおもうよ。でも破壊をするなら、おれをはずしてくれ(out)」(大意)って歌いながら、すぐ「in(はいる)」と続ける。
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その後、ソロになってからも、アルバム『イマジン』では、平和な世界を想像しようといってますけど、次のアルバム『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』では、過激派との交流もあって、積極的に革命を支持する歌もつくっています。
1972年、ニューヨークで行われたチャリティー・コンサート「ワン・トウ・ワン・コンサート」はジョン・レノンの最初で最後のフル・コンサート。軍服のようないでたちで登場し、最後の「平和を我等に」では、過激派をおもわせるような鉄のヘルメットで歌う。
JOHN LENNON LIVE IN NEW YORK CITY - COLD TURKEY
ジョンの死後まもなく、追悼集会で、このコンサート映像をはじめてみた(九段会館)。なかでも、ドラッグの禁断症状を表現しているといわれている「コールド・ターキー」にいちばん衝撃を受けた。
JOHN LENNON LIVE IN NEW YORK CITY - GIVE PEACE A CHANCE & FINAL CREDITS
ジョンは、戦闘的な鉄のヘルメットをかぶる。ヨーコは、レゲエのリズムにのって平和のメッセージを読み上げ、最後にそれがヒトラーの言葉の引用だと紹介する。ジョンの後ろに下がっているタオルがシブい(笑)。「ワーキング・クラス・ヒーロー」ということ?
80歳のジョンを見たかったな。映画『イエスタディ』のあのシーンみたいに・・・。