かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

年末、家で見た映画『テキサスの五人の仲間』。

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1966年の映画(1966年といえば、ビートルズが来日して日本武道館でコンサートをやった年だ)。


監督はフィルダー・クック。出演は、12人の怒れる男ヘンリー・ホンダ(夫役)。ジョアン・ウッドワード(妻役。美しい。ポール・ニューマンの奥さん)。西部劇だけれど、拳銃の撃ちあいやコブシの殴りあいはない。



町の博打好きが酒場に集まって、年に1度の、ポーカーの大勝負をやる日。


そこへ東部からきたらしい、着飾った若い夫婦、その息子が馬車で通りかかる。馬車の車輪のぐあいが悪いので、それをなおしてもらうために、町に立ち寄る。


休憩のために、酒場へはいった夫は、なかでポーカーがおこなわれているのを見ると、目の色が変わる。彼は大のポーカー好きだった。さいしょは、おとなしく見ていたが、だんだん気持ちがのめりこんでくる。


「わたしも、いれてくれ」


気がついた妻と息子は、必死にとめようとするが、熱くなった夫(息子には父)は、もうとまらない。


負け続けて所持金がなくなる、というときになって、夫はすごい手がきた、と妻にいったまま、持病が発症して倒れてしまう。妻は、夫のカードを預かるが、ポーカーを知らない。


勝負を続ける賭金がたりなかった。


妻は「すごい手だ」という夫を信じて、町の銀行へお金を借りにいく。担保は、カードの手札。これがもし必勝の配列だったら、必要なお金を貸して欲しい、と頭取に訴える。


頭取は、うちは、不確かな担保ではお金を貸せないと断るが、その手札をみて、「こんな確かな担保はない」と必要なお金を用立てよう、と約束する・・・。



その後は、秘密(笑)。このポーカーの勝負がどんな展開になるかは、見てのお楽しみ。


この映画、二十代のころ、テレビではじめて見て、意外な展開におどろいた。


小学生のころテレビで見ていたアメリカの西部劇「マーベリック」ジェームス・ガーナー主演。1957年放送開始)を思い出す。撃ちあいのない、賭博師たちが騙しあうドラマで、おもしろかった。


もうひとつ、トリックの傑作映画としては、ポール・ニューマンロバート・レッドフォード主演の『スティング』(1973年公開)が思い出される。


さすがにテレビドラマ「マーベリック」を見たひとはわたしの世代以上でないといないとおもうけれど(笑)、映画『スティング』を見たひとは多いとおもう。


『テキサスと五人の仲間』は、『スティング』の先駆的な作品といってもいいかもしれない。