二川文太郎監督、阪東妻三郎主演『雄呂血(おろち)』(1925年、大正14年)。
1月27日、水曜日。
午後、少し遠回りして川越駅周辺まで散歩。天気はわりとあったかいけど、風が強いので、伸び放題の髪が、アンヤンヤーになる(笑)。
「ウニクス川越」というショッピング・センターの、風のあたらないベンチで、休憩。
タブレットを忘れたので、iPhoneで大仏次郎(おさらぎ・じろう)の「鞍馬天狗」を読む。第2巻。少年向けのせいか、テンポがいい。3つくらい併読しているので、ほかでつまづいたら、これを読もう(笑)。
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夜、AmazonプライムのHPを見ていたら、無声映画時代の伝説的な作品がリストにはいっていた。しかも、活弁入り(これが重要)。
ずいぶんむかし(わたしが30代のころ?)、池袋の文芸坐で、澤登翠(さわと・みどり)さんの活弁ライブで、無声映画特集があったことがある。
そのとき、小津安二郎監督『大人の繪本 生まれてはみたけれど』(1932年・昭和7年)、溝口健二監督『滝の白糸』(1933年・昭和8年)など何本か見て、活弁入り無声映画のおもしろさをはじめて体験した。
20代のころ、図書館にある無声映画のビデオを見ても、ウンともスンともいわず退屈だった。ところが、そこに活弁がはいると昔の映画が生き生きとよみがえることを知った。
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Amazonプライムには、名作といわれる『生まれてはみたけれど』(主演:斎藤達雄、吉川満子)も、『滝の白糸』(主演:入江たかこ)もあった。
弁士は、澤登翠さんのお師匠さんにあたる松田春翆(まつだ・しゅんすい。二代目)。
明日から、これを少しずつ見ていこう。思わぬたのしみが加わった。
最初は、阪東妻三郎主演の時代劇『雄呂血(おろち)』(大正14年)から。チャンバラ・ブームのはしりといわれる最古の時代劇だ。