かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

「埼玉県平和資料館」で、アニメ映画『最後の空襲 くまがや』を見る(4月30日)。

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4月30日(金)、晴れ。


午後から、買い物をすませたあと、東松山市にある「埼玉県平和資料館」へいく。


こども動物自然公園大東文化大学を過ぎると、緑に囲まれた高い塔のような建物が見える。それが「埼玉県平和資料館」の展望台タワー。


子供がちいさなころ一度来ているが(「こども動物自然公園」の帰りか?)、ほとんど記憶がなかった。



駐車場へクルマを置いて、樹々のなかを歩く。


入場料は無料だった。


ひとまわり展示品を見て回ると、午後3時30分から『最後の空襲 くまがや』というアニメーションを上映します、という館内放送があったので、その時間に広い講堂のようなところへいく。


館内の展示室では、2組、3組、ほかの見学客とすれちがったが、映画を見にきたのは、妻とわたしだけ(笑)。


前回ここへきたときも、このアニメーション映画を見た。展示品や建物は記憶になかったが、映画はおぼえていた。





わたしは熊谷で生まれ、十代のころは熊谷で育ったので、荒川、星川など、映画に出てくる地名も懐かしい。街並みは、どこと場所が特定できるほど精密ではないけれど、わたしが生まれる前の熊谷の街が出てくる。


熊谷は、終戦日(昭和20年8月15日)の前夜、アメリカの空襲を受けた。


日本の降伏があきらかになってから、兵器があまったからなのか、おまけの駄賃ように、アメリカは、絨毯爆撃を熊谷へくわえていった。無意味で、残忍な殺戮‥‥。




祖父や祖母の住む(母の実家)家は、母家を残して焼けてしまったが、祖父も祖母も母も、その兄弟姉妹も無事だった。



アニメーション『最後の空襲 くまがや』は、東京の空襲で両親をなくした女の子・さっちゃん(小学1年生? もっと下?)が、親戚のおじさんをたよって、熊谷へやってくる。


さっちゃんは、おじさんのこどもたちとも、すぐ仲良くなる。


空襲のない熊谷は平和だった。荒川の土手や町なかの路地で、こどもたちは、たのしく遊ぶ。


しかし、明日、特別なラジオ放送がある、とおとなたちがうわさしていた夜、、、


空から無数の爆弾がふってきた。熊谷の街が真っ赤に燃えていた。


おじさんとおばさんと、こどもたちとさっちゃんは、いっしょに逃げるが、さっちゃんだけ途中ではぐれてしまう。


火が近づいてきて、どこもかしこも熱いので、さっちゃんは星川のなかに逃げる。川のなかにもメラメラ燃える火が襲ってきた。




翌日、天皇玉音放送があり、日本は負ける。


さっちゃんの遺体は、星川のなかで発見された。



「平和資料館」の裏山に、物見山公園というのがあったので、登ってみた。


ベンチにすわってひと休みする。ときどき樹々の葉をゆらす風の音がする。静かだった。