かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

現職区長に「NO!」を突きつけた住民たちの闘い〜ドキュメンタリー映画『◯月◯日、区長になる女』。


写真はすべて公式サイトより拝借。




1月5日㈮。
ポレポレ東中野」へ、ドキュメンタリー映画『◯月◯日、区長になる女。』を見にいく。今年はじめて見る映画。


昨年後半から「ポレポレ東中野」へ、短い間隔で、3回映画を見に来ている。新宿から総武線で2つ目の駅。「東中野駅」が近く感じられるようになった。


映画館のスクリーンは地下にあるけど、1階入り口に上映時間までコーヒーを飲んで待てる喫茶室がある。見る映画のQRコードを提示するとコーヒーが100円割引になる(450円→350円)。




[監督 ペヤンヌマキ コメント]


こんにちは、杉並区に住んで20年になるペヤンヌマキです。


私が住んでいる閑静な住宅街に大きな道路を通す計画があることを知りました。計画が進むと私の家は立ち退きになってしまいます。自分のことに精一杯で社会問題のことなんてちっとも考えてこなかった私ですが、自分の住まいが奪われる危機に直面して初めて、政治や選挙が私たちの生活につながっていることに気づきました。


そして・・・カメラを回し始めました。投票率を少しでも上げるために。


本当は、猫とまったりお昼寝したり、お気に入りの川沿いを散歩してバードウォッチングを楽しんだりしていたかっただけなんです。だけど黙っていたら、この生活が奪われてしまう。もう黙っちゃいられない!



(公式サイトより)
https://giga-kutyo.amebaownd.com/pages/7393968/page_202311080012





www.youtube.com



公式サイトによる映画紹介です。

[イントロダクション]


東京都杉並区。57万人が暮らす緑豊かな街で、行政主導の再開発、道路拡張、施設再編計画が進んでいた。


そんな状況のなか迎えた2022年6月の杉並区長選挙。住民たちは、ひとりの候補者を擁立する。ヨーロッパに暮らし、NGO職員として世界の自治体における「公共の再生」を調査してきた岸本聡子だ。


地縁なし、政治経験なしの彼女の相手は3期12年続く現職区長。しかも岸本が日本に帰国したのは投票日2ヶ月前。ここから岸本と彼女を擁立した住民との当選を目指しての本気の対話が始まる。


(原文は、改行なし)


住民+区長候補・岸本聡子の闘いがはじまる。熱心なベテラン住民は、岸本聡子の演説内容にまで口をはさむ。岸本はなっとくがいかない。ヒリヒリするような熱い議論がはじまる。住民と岸本の対等な関係が新鮮だ。


ペヤンヌマキ監督のカメラがボランティア目線のせいか、自分が選挙に参加しているような気分になる。









映画館は満席。


単館上映なので、映画館に集まっている観客の多くは、杉並区民かもしれない。でも、この住民による闘いを、杉並区だけのものにしたくない(わたしは現在練馬区住民)。


自分の街のトップが住民の気持ちを踏みにじり、勝手な暴走をはじめたとき、わたしたちは杉並区民のように反対の声をあげられるだろうか…と考えてしまう。


映画で見る岸本聡子は、カジュアルな服装が似合う魅力的な女性。率直にいって、カッコいい。彼女を立候補者に選んだ区民の着眼もすばらしい。




選挙の結果は、187票の僅差で岸本聡子が、当選。現職区長に「NO!」を突きつけた区民の闘いが勝利する。


映画が終わると、観客席から拍手が起こった。




ペヤンヌマキ監督の家に同居する猫ちゃん。映画にも登場する。



映画館を出てお昼を食べる場所を探していると、お酒も飲める麺屋があったので寄る。生ビールとラーメンの昼食。ここで飲みすぎないようにしよう。あとの動きが鈍くなる。