かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

tukaさんと川越で会う〜「大石あきこ初笑い大決起集会」をネットで見る(1月20日)。




1月20日㈯。
去年末、tukaさんから、川越へ散歩に行こうとおもうので、「一緒に飯でも食わないか」という電話をもらったが、ちょうど妻の姉の病状が今日・明日の状況だったので、延期してほしいとお願いした。


その延期分が、今日(1月20日)に繰越になった。tukaさんと川越駅11時に待ち合わせる。


最初tukaさんと妻とわたしの3人で昼食をとる予定だったが、息子からこの日川越のN村屋(カレー屋さん)へ仕事の用があるので、ついでに実家へ寄る、と妻に連絡があった。


妻はtukaさんと会うから「今日は家にいないよ」といったら、「おれも久しぶりにtukaさんと会いたい」というので、tukaさんとの昼食に、息子と彼の4歳児も参加することになった。


息子はtukaさんとは以前何度か会っていて、仏像好きで意気投合していた(しかしシブいな、彼らは。笑)。


tukaさんは、仏像を見るため、全国あちこち旅行していた。息子は、全国仏像旅行はしていないが、いっとき毎年のように京都へ行っていたので、京都のお寺や仏像に詳しかった。


そんなことで、年齢差は親と子の差があったが、いい話相手になっていた。妻は妻で、孫がきたので、よろこんでいた。


はじめはぶらぶら街を歩きながら、みんなで、川越のまるひろ百貨店にあるN村屋(カレー屋さん)へ行くつもりだったが、空模様がいまにも降り出しそうなので、妻の運転でまるひろ百貨店までクルマでいく。


N村屋で、幸いに5人席がとれた。N村屋の本社が息子の勤め先なので、みんな店員さんも顔見知りらしく、料理を運んでくるたびに、ひと言ふた言笑いながら何か話していた。息子が、勤務先の仲間たちと親しそうなので、少しホッとする。


わたしは、「インド・カリー」を注文。


「店長からです」といって、息子とわたしにはビール(グラスで3杯ずつおかわり、笑)、飲まないtukaさんと妻はソフト・ドリンク、4歳児には何かジュースのようなものをサービスしてくれた。


もう一件用があるという息子と4歳児を川越の街中へ降ろし、tukaさんと妻とわたしは、川越市立美術館へいく。点数は少ないが、日本画の企画展をやっていた。わたしと妻は、常設展は何度か来ているので、早く見終わってしまったが、はじめてのtukaさんは丁寧に一作一作見ていた。


川越城跡も見学した。雨が少し強くなったので、散歩は中止。いったん、わたしの家で雑談して、夕方どこかで夕食をとろうと決める。



亡くなったOnukiは、tukaさんと妻とわたしの共通の知人だったので、彼の話が出る。


Onukiが亡くなった報告は、妻のところへ、 Fujitaさんという女性から連絡があった。最初メールで、次はていねいな自筆の封書で、なかにはOnukiとのかかわりが綴られていた。


事業に失敗して多額の借金をOnukiはかかえた。加えて死に至る重い病い。そういう望ましくない状態の男をFujitaさんは、最後まで看取ってくれた。


「秋田(Onukiの生地)へお骨を届けるまでが、わたしの『仕事』です」と、封書に書いてあった。


わたしたち(tukaさん、妻、わたし)は、孤独な晩年を迎えたOnukiのそばに、Fujitaさんのような女性がいたことを、よろこんだ。


夜は、「野草庵」で。わたしだけ、ビールと熱燗を飲む。



tukaさんを川越駅へ送って、家へ帰ると、わたしはインターネットで、「大石あきこ初笑い大決起集会」を見る(有料:1000円)。


ゲストは、山本太郎代表、舩後靖彦参議院議員、木村英子参議院議員、天畠大輔参議院議員


集会がはじまって、さっそく山本太郎代表から「大石さん、これは派閥の裏金パーティじゃないんですか」のツッコミがはいり、参加者に爆笑が広がる。


ゲストに障がい者の議員が3人いるので、客席にも車椅子の参加者が多く、会場は、収容人数分より、ゆったりとってあった。


客席の障がい者から、3人の障がいをもつ議員への質問が多く出た。大石あきこ議員が、そういう質問者を優先したのかもしれない。


舩後議員の回答は、透明な下敷きのような文字盤で介助者がたどり、代読する。


木村さんは、会話には直接答えることができる。小さなときから、差別や偏見と向かいあって育ってきた。山本太郎代表と会って、国会議員に誘われたときは、はじめこのひと頭のおかしい人かな、って思ったが、真剣さがわかった。そんなエピソードを話してくれる。


天畠議員は、「あかさたな話法」で文字をたどり、介助者が発言を代読する。


時間はかかるが、誰も急がせない。障がい者が、障がい者の当事者である国会議員に、直接質問したり、お願いごとを提案したりする機会なんてなかなか得られないだろう。


「決起集会」とタイトルをつけながら、それはシャレで、もちろん代表がいうような「資金集めの裏金パーティ」でもなく(笑)、多様性に配慮した大石あきこ衆議院議員の優しさが感じられる集会だった。





「大石あきこ初笑い大決起集会」(ダイジェスト版。21分55秒)
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