かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

映画『私にふさわしいホテル』〜雨宮処凛の「せんべろ酒場」(YouTube)。

12月29日㈰。晴れ。
Sさんの運転で「ウニクス南古谷」へ、堤幸彦(つつみ・ゆきひこ)監督、のん主演の『私にふさわしいホテル』を見にいく。原作は、柚木麻子。

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「文壇」の因習的な力関係を「笑い」にしたコメディ映画。しかし、「あるある」過ぎる話の展開に新鮮味なし。


のんさんは、可愛いし、がんばっている。でも、あまり笑えなかった。



その夜。


YouTube雨宮処凛のせんべろ酒場」を見る。

 

(「せんべろ酒場」とは、1000円でべろべろに酔える酒場のこと。つまりわたしが長年お世話になってきた安酒場たちの愛称)


作家の雨宮処凛(あまみや・かりん)さんがゲストを呼んで、ビールを飲みながら笑談する。


3ヶ月前からはじまった。


この日、わたしが見たのは第2回の放送。


ゲストは「無政府主義」の研究者、栗原康(くりはら・やすし)さん。


栗原康さんの本は大杉栄伝 永遠のアナキズム『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』などがある。次回読もうとおもって積んであるのが幸徳秋水伝 無政府主義者宣言』


栗原さんは、1979年生まれ、45歳。いわゆる就職氷河期ロスト・ジェネレーション」の世代。


「将来性がない」という理由で恋人に逃げられても、遮二無二働くなんて、柄にない。大学院を卒業しても働き口がなく、奨学金の返済をかかえ年収200万円くらいの収入でギリギリ暮らしている。


聞き役の雨宮処凜さんも、ロスジェネ世代。

 

いま、「反貧困ネットワーク世話人」や「作家」の肩書があるけれど、長年フリーターをやり、いっときは右翼団体に出入りしたり、はたまたヘビー・メタル・バンドのヴォーカルをやったり、あげくその遍歴をあけすけに綴った本を出して作家活動へ⋯⋯と「多彩・多難な人生」を歩んでいる。

 

雨宮処凛さんの破天荒な生き方を知りたい方は、ちくま文庫『生き地獄天国:雨宮処凛自伝』を読んでください。目が洗われます、笑)


雨宮さんは、いまも高円寺駅の路上に集まって親しい仲間と飲むのが好き。ボヘミアン生活を卒業していない。

 

一番左が雨宮処凛さん。

 

 

雨宮処凛のせんべろ酒場」(第2回)。爆笑対談(?)なので、時間のある方は、試しにアクセスしてみてください(約1時間)。

www.youtube.com

 

 

その他第1回と第3回のゲストはこちらです。

第1回:神長恒一(資本主義から脱落、「だめ連」の旗揚げ人)
https://www.youtube.com/watch?v=PNZM_mfTHKQ

 

第3回:松本哉(名は「はじめ」。高円寺にアジアの自由人が集まる「桃源郷」の創立者
https://www.youtube.com/watch?v=vfTjkP8GpvY

 


怪しい人ばかり出演している(笑)。


いまのところ、この3回までを「YouTube配信」で見ることができます。