かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

朗読で聴く志賀直哉「真鶴」〜その1

tougyouさんに教えてもらい朗読で志賀直哉の「転生」を聴く。「転生」は、志賀夫妻らしい二人の人物が登場するが、途中からユーモラスな童話へ発展していく。黙読とは違うおもしろさがあった。 「転生」を聴いていたら、さらに他の志賀作品の朗読がネットに…

[ビートルズ]デモ・テープで聴くジョージ・ハリスン(誕生日を祝って)

ジョージの誕生日は、本人いわく、「1943年2月24日午後11時42分」だそうです。ぼくらは、ずっと2月25日としてなじんできていますが、まあ、どちらでもいいですね(笑)。 20日ころから、ずっとジョージのソロ・アルバムを聴きなおしています。「ビートルズ探…

青柳信雄監督『四つの結婚』(1944年)〜太宰治原作の国策映画

昭和19年の作品。登場人物のセリフには、戦時下らしい勇ましい言葉が出てくるが、映画全体はのんびりしていて、「戦意高揚」の色合いは少ない。 映画のあらすじは、出兵している友人(江川宇礼雄 )に代わって、婚約の話を進めるため、相手の女性の家を訪問…

文学を読むというのは、文章の行間を読むことではないか、と思いますね(立松和平氏の言葉)

2月16日の早朝、クルマでNHKの「ラジオ深夜便」を聞いていたら、午前4時から亡くなった立松和平さんのインタビューを再放送していた。 独特の優しい朴訥な語り口で、立松さんの話はついつい惹きこまれてしまう。 「ラジオと私」というテーマのなかで、立松和…

ジョージ・ハリスン初期のボーカル・カバー・ソング

ジョージ本人によれば、本当は「2月24日午後11時42分生まれた」らしい。従来は2月25日で通っていたけど、まあ、どちらにしてもあまり違いはないですね。 1943年生まれなので、元気ならば67歳になる。 ★ 先日テレビ番組を録画したDVDを見ていたら、小林克也氏…

我孫子、志賀直哉、白樺文学館(2月6日、土曜日)

約2年ぶりに我孫子訪問。 午後1時に着いたので駅前の「味平ラーメン」を食べる。ぶらぶら駅前から下り坂の道を手賀沼へ向かって歩いていると、前から気になっていた「白樺カレー」を売っている店があったので、買う。 手賀沼周辺を散歩したが、風が強くて冷…

山田洋次監督『おとうと』(上映中)

山田洋次監督は寅さんの映画を「愚兄賢妹」の話、と何かでいってたけど、この映画『おとうと』は、「愚弟賢姉」の話。 どうしようもない弟に手を焼く吉永小百合の姿は、やっぱり、弟と兄の違いはあれど、寅さんに手を焼く、妹のさくら(倍賞千恵子)を思い浮…

小谷野敦著『里見弴伝〜「馬鹿正直」の人生』

★ 読み終えて思うのは、里見弴という作家のことを、志賀直哉との関連ではある程度知っていましたが、それは全体の30%くらいにすぎないなあ、ということでした。 里見弴が、社交家であり、白樺派以外の作家とも親密に交流していた様子などは、おおまかな知識…