かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

志賀

朗読で聴く志賀直哉「真鶴」・・・その2

「真鶴」の書き出しは、こうはじまる。 伊豆半島の年の暮だ。日が入って風物総てが青味を帯びて見られる頃だった。十二三になる男の児が小さい弟の手を引き、物思はし気な顔付をして、深い海を見下ろす海岸の高い道を歩いていた。弟は疲れ切っていた。子供な…

朗読で聴く志賀直哉「真鶴」〜その1

tougyouさんに教えてもらい朗読で志賀直哉の「転生」を聴く。「転生」は、志賀夫妻らしい二人の人物が登場するが、途中からユーモラスな童話へ発展していく。黙読とは違うおもしろさがあった。 「転生」を聴いていたら、さらに他の志賀作品の朗読がネットに…

西川美和の読んだ<志賀直哉>〜『名作はいつもアイマイ』から

結論からいうと、ちょっとガッカリの<志賀直哉「痴情」レビュー>でした。 「小説の神様」で近寄りがたい存在かとおもっていたけど、志賀直哉が書いた、中年の浮気小説を読んだら、志賀直哉も普通の男だとわかった・・・なんて、中学生の、できの悪い読書感…

伊丹万作と志賀直哉

【注】:tougyouさんの「3月27日」の記事のコメント欄に、tougyouさんとringoさんのお二人で、映画「赤西蠣太」についてのお話がありました。それについて、トラックバックさせていただきます。 伊丹万作(写真上)は、志賀直哉の「或る一頁」という短編小説…

武者小路実篤と志賀直哉

以下の文は、tougyouさんのブログ「『暗夜行路』と志賀直哉」という記事へのコメントです。 まずは、tougyouさんが引用されている武者小路実篤の文です。 『暗夜行路』を志賀直哉が中絶して何年か、そのままになっていた。 ぼくはそれを残念に思い、ある時、…

小津安二郎の映画に見え隠れする志賀文学

id:tougyouさんが、ブログ(2006年3月8日)で、映画「東京物語」の素晴らしいシーンを、セリフによって再現してくださいました。読んでいると、映像がなくても、まざまざと名場面が思い出されます。そのコメント欄に、tougyouさんは「小津安二郎は尾道でも広…

清水正著「志賀直哉とドストエフスキー」

志賀直哉とドストエフスキー、この作家としてちょっと共通点を見出しがたい二人をどのように評論するのか、という興味から読んでみましたが、要するにドストエフスキーが大好きな著者が、ドスト的な視点から厳しく志賀直哉の小説を批評してみました、という…

奈良の志賀直哉旧居のこと

写真は、奈良上高畑の志賀直哉旧居 ■仙道さんのコメントから 志賀直哉さんの旧居には当然行ったことがありますよ。 でも、我が家から直線距離で30kmもない距離ですから泊まった事はないです。 普通の家ですよね。 そこで志賀氏が長い間苦しんで「暗夜行…

志賀直哉「和解」の舞台〜我孫子の旧居跡

こんにちは、jinkan_mizuhoさん。「じんちゃんのつれづれ日記」で、志賀直哉「和解」についての記事を拝見しました。わたしは、志賀直哉の熱烈ファンなもんですから、一言トラックバックさせてください。「和解」は、4、5年に一度くらい読み返しています。…

我孫子、志賀直哉旧居と白樺文学館

我孫子の駅、手賀沼の風景は3、4年前に新しき村のひとたちと来たときと変っていませんでした。あの時以来の我孫子です。小雨がやみそうでやみません。缶チューハイとそのまま食べられる食料を買って、駅から10分くらい、まっすぐに伸びた手賀沼までテクテ…