かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

兄弟が一人の女性をめぐって対立する神話ような作品「海猫」

海猫 [DVD]
映画館へ見にいきそびれていた森田芳光監督の「海猫」をDVDで見ました。森田監督には、好きな作品とそうでもない作品がわりとわかれているで、今度はどうだろうかな、とおもって見たけど、けっこうおもしろく見れました。

主演女優の伊東美咲役)が美しいですね。この物語は、主人公の並外れた美しさが悲劇を起こす、ということですから、彼女の抜擢はあたったのではないでしょうか。本当にきれいな女優ですね。

兄弟がひとりの女性をあいだに争う、というのは何か神話的なテーマを連想させますけど、佐藤浩)、仲村トオル)の描き方……それぞれの性格がもつ薫への愛し方もわかりやすく描写されて、対立していくのがわかりやすいですが、類型的でつまらない、という気はしませんでした。

北海道を舞台にした寒い寒い映画ですが、荒涼とした海景色と、冴え冴えとした伊東美咲の美しさが印象的な作品でした。
海猫 [DVD]
監督森田芳光/原作谷村志穂/出演伊東美咲