かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

京都2日目


N(長男)は、今回の旅行を一人「往復の飛行機+宿代=約20,000円」で予約しました。ですから、宿はビジネス・ホテルで、旅行気分を味わうような情緒はありませんでした。お風呂も部屋の小さなバスだけで、ちょっと不満ですが、料金を考えると文句もいえません(笑)。


■以下、また備忘録として書き置きます。

朝は朝食をとって、市バスで金閣寺に向かう。京都は網の目のように、バスが走っている。市バスや京都バスが縦横に走っていて、乗り継ぐのが、なれないと苦労する。今回は、周遊する行程も、Nに全部まかせる。


金閣寺=見学の学生・生徒でにぎわっていた。途中で前が進まなくなる(笑)。「コンサートの列に並んだようだ。さすが金閣寺だね」と笑いながらNがいう。黄金に飾られた寺の景観は目をひく。


竜安寺=市バスを乗り継ぐ。竜安寺は、金閣寺とはうって変わって、人が少なかった。あとから、団体の生徒たちが来そうなので、早く見学をすまそうか、などといっていたが、いつかそのことを忘れていた。鏡容池(きょうようち)を見ながら、建物にはいると、有名な枯れ山水の石庭がある。しかし、ぼくには、この石庭がもっている「哲学」も「謎」もまるでわからない。しばらく廊下にすわって見学していたが、どこをどう見てよいのか見当もつかない。廊下を歩いていていると、襖絵の龍(写真下)に出会った。帰りに、広い池を一周してみる。池を見るのはたのしかった。竜安寺から仁和寺まで、15分ほど歩く。


仁和寺仁和寺は境内が広い。境内の奥には、木々の間から五重の塔が聳えている(写真左)。春・秋だけひらいているという霊宝館で、仏像を見る。昨日も今日もたくさんの仏像を見た。仁和寺でも絵画孔雀明王像」写真中央)ほか、仏像、絵をいろいろ見た。建物へはいって廊下を歩くと、そこから見る庭の景観もよかった。廊下を順路にそって歩いていると、特に説明のない襖絵なども、迫力がある。仁和寺では、長い時間を過ごした。


  


広隆寺仁和寺から市バスを乗り継いで、太秦広隆寺へ行く。ここの仏像は、奈良時代のものから、平安初期のものと、歴史的に古いものが多い。なるほど、京都では一番古いお寺だという。古い仏像のなかでも、美しい表情としぐさをした弥勒菩薩像」写真右)は、いいがたい気品にあふれている。25歳のNが、仏像のどこに魅了されているのか、よくわからないが、わたしの年齢では、日本の歴史を見てきた、仏像の長久なまなざしは、せせこましいルールで生きている現状を忘れさせてくれる。


京都文化博物館=Nの今回の目的は、この三景展を見ることが1つにあったらしい。京都の中心街へもどり、空港バスに乗るまでの2時間を、ここで過ごした。


■帰路=京都駅17:55の空港バス→伊丹空港19:00到着→伊丹空港20:00出発(羽田行き、実際には30分送れて出発)→21:30羽田空港到着。


JRの新橋で、Nと別れた。