かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ジャンニ・アメリオ監督『家の鍵』(2004年イタリア映画)




これはよかったです。じわじわと感動が迫ってきました。


19歳のときに、恋人が妊娠。しかも出産で恋人は死に、子どもは障害をもって生まれます。ショックから育児を放棄して逃げてしまった主人公ですが、15年ぶりに自分の子どもと再会します。


歩行も不自由な少年……15年ぶりにあった父を受け入れるのか、拒絶するのか、その心の揺れ動きがていねいに描かれています。父は、「これならうまくやっていける」と希望をもちながら、次の瞬間に少年の閉ざされた心を見せつけられ愕然とします。


これをありきたりな感動映画にしてしまうとつまらないのですが、抑制がきいています。少年役は、本当の障害児なのかリアルでした。


詳細は、こちらの公式ホームページを参照してください。