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ボブ・ディランは、生涯変わりつづける。
1965年、アルバム『ブリンギング・イット・バック・ホーム』を発表。全編ロック・バンドによる演奏だった。その後のライヴ・ステージで、それまでのフォーク・ファンから激しい非難を浴びたことは、すでに有名なディラン伝説になっている。
ボブ・ディランの変化はそれだけではなかった。
さらにびっくりするのは、ディランが、あのトレードマークのしわがれ声をやめて、甘いバラード・シンガーとしてアルバムを1枚つくってしまったことだ。
1969年、アルバムのタイトルは、『ナッシュビル・スカイライン』。ぼくがディランを聴きはじめて3年くらい経ったころだった。
穏やかな甘い声、美しいメロディー。はじめて針をレコードに落として、レコードの中身が間違っているのでは、と思った。
アルバム・ジャケットのディランは、カントリー・ハットに手をやり、にこやかに笑っている。あの気難しそうな表情はかけらもない。
このアルバムを聴いて、ぼくは本当に驚いた。このひとは、何を考えているのだろうか?
アルバムから、2曲ピックアップしておきます。
● I Threw It All Away
● Tonight I'll Be Staying Here With You (映像なし)
そして、これが74〜75年のライヴ・ステージになると、このように歌われます。
● I Threw It All Away (映像なし)
●Tonight I'll Be Staying Here With You(映像なし)
【了】