かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

リメイク版、コナン・ドイルの名作「失われた世界」(2002年)


コナン・ドイルの名作を、「ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国」のVFXスタッフとイギリス国営放送BBCが映像化した恐竜アドベンチャー。恐竜生存を信じる考古学者が自身の説の裏付けを取るべくペルーに赴き“失われた世界”を体験する。


(「TSUTAYA DISCAS」の解説より)


むかしから恐竜が登場する映画や小説が大好きでしたが、そのなかでも、コナン・ドイル(あのシャーロック・ホームズの原作者です)の古典的SF小説「失われた世界」には、夢中になりました。


科学者とその一行が、文明から隔絶された大陸へ渡ると、そこには太古の恐竜や原始人が生息していて……という手に汗握る、冒険ものがたり。そこに生息する古代の恐竜を想像することが、どれほど刺激的だったことか。


現代のように、地球の隅々までに、一応観察の目が届いてしまうと、こういう話はリアリティを失ってしまいますが、この物語が書かれたのは、日本では明治時代ですから、まだ地球には未知の世界が存在していても、おかしくありませんでした。


★★★


「失われた世界」は、以前アーウィン・アレン監督で1960年に映画化されています。こちらは、恐竜映画としては、有名な作品で、ぼくもむかしからテレビで何度か見ましたが、よくできていました。


今回も、この映画を見直したくて、TSUTAYAネット・レンタルを検索してみたら、この1960年版はなくて、この2002年版のほうが、ひっかかってきました。


現代の技術で精密に蘇る恐竜のリアリティが、リメイク版への期待です。


「ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国」のスタッフが作ったというのですから、期待はずれ、というわけではないのですが、映画のつくりとしては、何か見せ方に才気が乏しく、現代の技術を結集すれば、もう少し何か胸湧き躍るものができたのではないだろうか、と楽しみながらも、やや不満でした。