かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ジョージ・ハリスンの殿堂入り祝賀式にリンゴが不参加の意味・・・?


以下の文はメモに残しておいて、そのままずっと忘れていました(笑)。



こんなニュースをネットで読む。


ザ・ビートルズ」の故ジョージ・ハリソンさんが14日(火)、ハリウッドの殿堂であるウォーク・オブ・フェイムに加わった。


ハリソンさんの名が彫られた星形プレートを披露する記念式典には、ポール・マッカートニートム・ペティら音楽仲間や、数百人のファンが参加。ビートルズのTシャツやプラカードを振って声援をおくるファンに向かって、マッカートニーは「どうもありがとう!」と応えた。


リンゴ・スターは姿を現さなかった。ただし、出席した英コメディ・グループ「モンティ・パイソン」のエリック・アイドルによれば、スターはハリソンの殿堂入りを喜んでおり「どうして僕にはお声がかからないんだ?」と冗談を飛ばしていたという。それに対し、アイドルは「たかがドラマーが殿堂入りできるはずがないじゃないか」とジョーク交じりに突っ込みを入れた。


ハリソンさんはビートルズの一員として、すでにウォーク・オブ・フェイムに加わっているが、ソロでの殿堂入りは、1980年に死去したジョン・レノンさんに続き2人目。ハリソンさんは01年、肺がんのため58歳で死去した。


オリヴィア・ハリソンは、亡き夫を「物質的な世の中で、清くナゾに満ちた人でした」と評した。


(「NIKKEI NET」より)



このニュース報道では、殿堂入りを喜ぶオリヴィア、ダニー、ポール、トム・ペティ、ジェフ・リンなどの写真を見ることができる。


ジョージの家族と、ジョージと生前親しかったひとたちに、加えてポールまで混じってそれを祝う・・・見ているだけで楽しい。


でも、殿堂入りってなんだろう?


ビートルズのメンバーで、近年もっとも反体制的な言動をしているのはリンゴ・スターだ。


ポールも出演したエリザベス女王の生誕を祝う「クィーンズ・コンサート」を、「つまらないので途中でテレビ見るのをやめた」といい、「残念ながら王室は無用だとおもう」と、明言している。


ポールが「サー」の称号を叙勲したとき、「ジョージやぼくならもらわなかったけど、それはひとそれぞれだからね」と、さめたコメントをしている。


ハリウッドの殿堂入りは、直接王室には関係ないが、、、リンゴが、王室や国家や資本家などに授与される<名声>に醒めた意識をもっているとすれば、、、


ビートルズで誰よりもジョージに強い友情を感じていたリンゴが殿堂入りの祝賀式に参加していないことにも、リンゴに何か特別な思いがあるのではないか、とつい深読みしてしまう。


記事で紹介されている、リンゴとエリック・アイドルのユーモラスな会話にも、ぼくは、ジョージの受賞への素直な賛美だけではなく、リンゴのなかにある、ビートルズ一流の皮肉な批評性を、感じてしまったのだが・・・。



【追記】:<ビートルズのメンバーが、どんな名誉ある賞をもらおうと、ビートルズであったことに優る名誉はない>


と、ぼくはおもっています。