かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

シャウトするビートルズ!!




1964年の春、ビートルズの「ツイスト&シャウト」がラジオから流れてきた。


誰が歌っているのか、どういうバンドなのか、何もわからなかったが、強烈なシャウトと叩きつけるようなビートにしびれた。


ビートルズがかかりそうなベスト・テン番組を探して、「ツイスト&シャウト」を何度も聴き、それでもものたりなくて、はじめてビートルズのレコードを買った。


「ツイスト&シャウト」/「ロール・オーバー・ベートーベン」のシングル・レコード・・・これがビートルズで始めて買ったレコードだった。


「抱きしめたい」、「プリーズ・プリーズ・ミー」、「シー・ラブズ・ユー」のオリジナル・シングルと同様に、「プリーズ・ミスター・ポストマン」、「マネー」、「ボーイズ」、「のっぽのサリー」の強烈なシャウトに夢中になった。


おおげさでなく、ビートルズを知ってから、人生の風景が変ったような気がする。



リンゴ・スタージョン・レノンジョージ・ハリスンポール・マッカートニー・・・4人がリード・ヴォーカルでシャウトする代表的な曲をあげてみた。




●リンゴが歌う「ボーイズ」。堂々たるものだ。リンゴはビートルズに参加する前のバンド、ロリー・ストーム&ハリケーンズでも、この曲を得意としていたという。








●王室を前にしてのコンサート。権威を嫌うジョンが、ステージで、彼らに何をいうかわからなかった。マネージャーのブライアン・エプスタインは、ジョンの言動を恐怖し、必死に何もいわぬよう、説得にあたった。
言葉の毒はぬいたものの、ジョンは「安い席の方たちは、手拍子をしてください。高い席の方たちは、宝石をジャラジャラ鳴らしてください」と、いった。
ジョンの言葉で、会場は笑いと喝采に包まれ、ブライアンを安堵させた(笑)。








ビートルズのデビュー前、ジョージはジョンやポールと同じように、リード・ボーカルをとるナンバーが多かった。ジョージは、マニアックなソウル・ナンバーを得意としている*1
ビートルズが、レコードの宣伝もあって、オリジナル・ソングを中心にコンサートをやるようになって、ジョージのボーカリストとしての出番は激減する。
リード・ギターを弾きながら歌う「ロール・オーバー・ベートーベン」は、初期のビートルズのコンサートでジョージが歌う代表的なナンバーだったが、ぼくがはじめて買ったレコードのB面でもあった。









●初期ビートルズのコンサートの最後に演奏されたのは、ポールが激しくシャウトする、リトル・チャードのカバー「のっぽのサリー」だった。1965年から、時にそれが「アイム・ダウン」に変ることがあり、1966年には「アイム・ダウン」で定着した。

*1:BBCのライブ音源では、そのレコードになっていないジョージのボーカル・ソングを何曲も聴くことができる