かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

豪徳寺、経堂、下高井戸を歩く(3月13日)

最近運動不足が続いて、体重が加速している。先日娘から、「どうしたの、そのお腹!」と、露骨にいわれた。たしかに、腹がぽこっと膨らんでいる。これは歩かなければいけない、とおもった。



仕事あけ、アラームをつけずに寝ていたら、起床が11時半になる。遠いところへはいけないので、先日、世田谷ライフ別冊『世田谷散歩』という本を買ったので、それをとりだし、そこの1番目に紹介されている<豪徳寺→経堂>のコースを歩くことにする。余裕があれば、そこからどこかへ転戦してもいい。


極貧荘のある東武練馬駅から池袋、新宿を経由して、小田急線「豪徳寺駅」下車。はじめて降りる駅なので、商店街に立呑みなどがあるかどうか物色してから、豪徳寺をめざして歩く。


豪徳寺の境内は広かった。三重塔がある。『世田谷散歩』の説明を読んでいたら、ここは招き猫の発祥の寺であるという。


こんな解説が出ていた。

伝承によると、彦根藩二代目藩主、井伊直孝は鷹狩の帰り、夕立に見舞われたそうです。場所はちょうど豪徳寺の付近で、困惑しながら雨宿りの場所を探していると、寺の前で和尚が飼っている猫が手招きの仕草をしていました。つられるようにお寺の中へ入っていくと、その瞬間、ついさっきまで立っていた場所に落雷が! 猫のお陰で災難を免れることができたと直孝は感激して、伽藍を創建するなど寺を整備しました。



豪徳寺





豪徳寺、三重塔





●招き猫





豪徳寺から東急世田谷線宮の坂駅」をぬけると、世田谷八幡宮がある。境内を一周して、鳥山川緑道を歩いて経堂へ向かう。


クルマの通る城山通りに並行して、この緑道があるので、クルマを気にしないで歩ける。


ぽかぽかするような天気だけど、風が涼しくて気持ちよかった。


経堂の商店街を歩いていたら古本屋があったので、しばらく時間をつぶした。文庫本で、坂口安吾の『肝臓先生』、川端康成『美しさと哀しさと』、山本容朗編『酒呑みに捧げる本』を買う。


喉が渇いた。近くに「餃子の王将」があったので、餃子をつまみに生ビールを2杯飲む。


経堂駅からどこかへ転戦することも考えたが、そのまま駅をぬけて歩き、東急世田谷線松原駅へ向かう。


学生時代、この駅にOnukiという友人が住んでいて、よく泊まりにきた。松原駅まできたので、そのアパートの場所を探したが、それらしいところにはきれいなマンションが建っていて、当時の面影はない。ただ松原駅はむかしのままのようだ。


松原駅から、日大通りを京王線「下高井戸駅」まで歩く。下高井戸駅の近くに、焼き鳥の立呑み屋があったので寄る。もう午後5時を過ぎていた。


焼き鳥をつまみに酎ハイを飲み、お代わりで角ハイボール。喉を潤しながら、今日の散歩はここを終点にしよう、と決める。