かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ビートルズ「ロング・アンド・ワインディング・ロード」

レット・イット・ビー

レット・イット・ビー




完璧なアルバム『アビー・ロード』(1969年)の次にビートルが発表したのは、『レット・イット・ビー』(1970年)だった。


箱入りケース、写真集付きという豪華仕様だったが、レコードに針を落としてみると、音楽じたいは、荒削りだった。新作を手にした喜びはあったが、違和感も覚えた。


そして、これがビートルズ最後のアルバムになってしまうとは、、、



3月11日の東北関東大地震から、何か気持ちに空洞をかかえたような無気力感が居座ってしまった。活力がわいてこない。


「ロング・アンド・ワインディング・ロード」の次のような歌詞をみても、震災のことを歌っているようにおもえてしまう。

君の扉へと続く
長く曲がりくねった道
それは決して消えることなく
たびたび現われては
この場所へ僕を連れ戻す
どうか君の扉へと導いてくれ


荒々しく風の吹きすさぶ夜は
雨に洗い流され
あとに残ったのは涙の海
僕は明日を求めて泣いた
なぜここに放っておくんだい
どうすれば君のもとへたどり着ける?


ビートルズ歌詞全集」より