かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ビートルズを聴きはじめて、半世紀!



このレコードがはじまりのはじまりだった・・・


1964年の春、ラジオから聴こえてきた「ツイスト&シャウト」が、ビートルズを知るきっかけ。ほとんどこの1曲で、ビートルズに夢中になった。途中の「ウヮー!」という叫びにしびれた。こういう叫び声をあげる音楽を聴いたことがなかった。


だから、真っ先に買ったのは、もちろんシングル盤「ツイスト・アンド・シャウト / ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」 (1964年5月5日発売)。


ほとんど1日中聴いていた。



中学3年生の乏しい小遣いのなかで、レコード店に並んでいるビートルズのシングル盤のどれを買うか、迷いに迷った。


1964年の春、「ツイスト・アンド・シャウト」以外で、日本で発売されていたビートルズのシングル盤は、以下のもの。

  • 抱きしめたい / ジス・ボーイ (2月5日)
  • プリーズ・プリーズ・ミー / アスク・ミー・ホワイ (3月5日) 
  • シー・ラヴズ・ユー / アイル・ゲット・ユー (4月5日)
  • キャント・バイ・ミー・ラヴ / ユー・キャント・ドゥ・ザット (4月5日)
  • フロム・ミー・トゥ・ユー / アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア (4月5日)
  • ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット / サンキュー・ガール (5月5日)
  • オール・マイ・ラヴィング / ラヴ・ミー・ドゥ (5月5日)
  • プリーズ・ミスター・ポストマン / マネー(6月5日)


結局、全部買った(笑)。


買ってレコードを聴いて、思った。はじめから迷う必要はなかったのだ、ビートルズに、捨て曲はないのだから。



その夏、映画のサントラ盤として『ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!』が発売される。迷わず、買う。これは全部新曲だから、これまでにシングルで買い漁った曲とダブる心配がなかった。


そして待望の、動くビートルズを見られる、映画『ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!』が公開される。


田舎の中学生で、東京の地理や電車の乗り換えがわからない。映画の上映館「松竹セントラル」へは、はじめ父に連れて行ってもらった。感動して、その日、2回見た。動くビートルズで、頭のなかがいっぱいになった。


2度目は、ひとりでいき、また2回見た。


後に、弐番館、三番館へ・・・この映画の追っかけがはじまる。


それから50年。映画館だけでも、映画『ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!』を、60回以上は見ているだろう。



ビートルズの曲は全部いい!・・・それを確信できたので、曲がダブるのを覚悟で、デビュー・アルバム『ミート・ザ・ビートルズ』(もちろん日本盤)、そしてセカンド・アルバム『ビートルズ NO.2』を買った。


アルバムではじめて聴く(シングル盤にはなっていない)1曲1曲の良さに、感動した。



11月5日、シングル「マッチボックス/スロー・ダウン」発売。


1964年の終わりのころには、毎日ビートルズのことしか考えてなかった。


朝昼晩にビートルズ、食前食後にビートルズ


学校へいっても、授業中はノートにビートルズの絵を描いてぼんやりしていた。早く家に帰ってビートルズを聴きたかった。


そんな1964年に、わたしのビートルズ・ファン歴はスタート。それから、長いような短いような、半世紀が過ぎた。